いちごの栄養とレシピ

いちごはビタミンCを多く含む果物で、生で食べるととても陰性。カリウムの多さもきわだっています。さわったところから傷むのは、陽性なカルシウムが少なくて表皮が弱いためです。

煮込んでジャムにすると水分の陰性が蒸発します。農薬を多く使用したものが多いので購入時にはご注意ください。

 

台所知恵袋

Q.気になる農薬を落とすには?

塩は汚れを落とすので、塩水で洗う方がいますが、いちごの場合、表面についた農薬を果肉に浸透させてしまう危険があります。洗剤も同様です。いちごは真水の流水で5分おいたあと振り洗いがおすすめです。

ザルに入れたいちごをボウルに入れる。そのまま5分ほど流水につけたあと、ボウルの水の中でザルごと振り洗いすると、7割近くの農薬が落ちます。

 

いちごの旬はもともと春。でも、クリスマスケーキには必ず乗っているし、店頭では冬場でもよく見かけます。これは、ハウス栽培が主流になり、収穫時期が早くなったため。

ハウス内は湿度が高く、病気や害虫が増えやすいので、農薬がたくさん必要になります。しかも、いちごは表面がデコボコして表面積が大きいので残留農薬もそれだけ多くなります。

最近の有望株で日持ちも良い「とちおとめ」は、12月〜3月、九州産で日持ち良く人気の大粒「とよのか」は12月〜2月、大粒で日持ちもよく、甘み、酸味も強い「女峰」は12月中旬〜4月末まで、その他の品種に「あまおう」などがあります。

ハウスものではない、昔ながらの「露地もの」は4月5月が旬ですが、特定の地域でしか出回っていません。

国内産は11月〜6月、それ以外は輸入ものが多いですが、やっぱり国内産が安心です。

なお、大粒で甘い「愛ベリー」という品種がよく贈答用などに使われますが、病気に弱いため栽培には他品種の倍もの農薬が必要とされています。食べすぎに注意。

 

 

東洋医学と漢方・薬膳

水を増やし、肝機能を助ける

いちごは胃の働きを高めて消化を促す作用があり、食欲不振や消化不良、おなかのハリ、便秘、慢性の下痢を緩和します。果物の中でもビタミンCが豊富で、免疫力向上や美肌の効果があるほか、アントシアニンが含まれているため、視力を改善したり、肝の機能を正常化して新陳代謝を上げるので、朝食に食べるとおなかがスッキリ。

また、いちごは熱をさまし、血や水を補うはたらきがあるため、のどの痛み、発熱、からせき、口内炎などがあるときにもおすすめの食材です。

薬効データ

体質 陰虚、陽熱
五性/五味 涼/甘・微酸
帰経 肝・脾・胃
主な作用 慢性の下痢、消化促進
注意点 特になし。
食べ合わせ

+キウイフルーツ→消化促進

+ラズベリー→血液浄化

12〜4月

選び方

種がはっきりしていて、ヘタが濃い緑色で乾いていないもの

主な栄養素

カリウム、カルシウム、ビタミンC、葉酸

 

 

おすすめレシピ

無糖いちごジャム

ノンシュガーでも酸っぱすぎることなく、さわやかな酸味と自然の甘みがなんともいえない、美味しいジャムになります。

【材料】

いちご・・・1パック

濃度3%の塩水・・・1カップ

 

【作り方】

①いちごは洗ってヘタを取り、3%の塩水にくぐらせてから1cm角に切る。

 

②①をステンレスかホーローの深鍋に入れて30分以上煮る。はじめは強火にし、沸騰したら強めの中火にする。

※アルミの鍋は酸に弱いため注意。

 

③いちごから水分が出てくるのでやや強めの火からふきこぼれない程度の火にして、しばらく泡が出ている状態で煮詰めていき(途中かき混ぜたり、アク取りなどはしない)、とろりとなったら火からおろす。一気に煮詰めるのがポイント。

冷蔵庫で1週間保存可能。

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