オオバコと米粉のグルテンフリー食パンレシピ

アレルギーや腸の炎症などを引き起こしやすい小麦粉のグルテン。小麦やライ麦、大麦に含まれる植物性タンパク質で、ラテン語で『接着剤』を意味します。

 

グルテンは腸の粘膜を傷つけて腸壁に穴をあけてしまうとか。腸で選り分けられて排泄されるはずだったものがこの穴から漏れてしまうリーキーガット症候群を引き起こす原因とも言われています。漏れ出た腸内成分が血液を通って全身に巡ると、体内の免疫細胞がこれらを攻撃します。これが体内の炎症です。

 

この体内の炎症は、自律神経の乱れや脳機能の低下、物忘れなどの認知症状につながっていきます。

 

また、グルテンには依存性があるため、食べれば食べるほどカラダはどんどんパンを欲します。グルテンを含む食べ物の多くは、炭水化物と脂肪の組み合わせです。この組み合わせは脳の報酬系を刺激してドーパミンを放出。そのドーパミンが前頭葉の側坐核を刺激すると、「これ以上食べちゃダメなのに、やめられないとまらない。」状態を引き起こします。ちなみに甘いものも同様に脳の報酬系を刺激します( r1, r2)。

 

こわいですねぇ。グルテン過敏症とか一部のヒト以外にはグルテン除去は意味がないなんていうのも見かけましたが、こういう事情についてもいろいろ確認しておくと、美味しいパンを食べた時についついもっと食べたくなってしまうメカニズムが分かって少しは食べすぎ防止につながるかもしれません。

 

その他、小麦をやめてから、

 

花粉症や鼻炎が改善した。

 

便通が良くなった。

 

生理痛がなくなった。

 

胃が軽くなった。

 

肌がきれいになった。

 

などなどの体験談もあり、

 

中にはグルテンフリーダイエットをして、4か月で体重が13キロ減ったという方もいらっしゃいます。ダイエットに関しては科学的な根拠が乏しいので、上記のような小麦依存の場合にはそれぐらい痩せられるのかなーぐらいにとどめておきますが、アレルギーの改善を目的としている立場としては、鼻炎と肌荒れについては見逃せません。便通についても、腸内環境が良くなったから便通が良くなったはずで、腸内環境の改善も超重要テーマのひとつなので見逃すわけにはいきません!アレルギーの要因は人それぞれ千差万別なので、何がきくかは試してみないと分かりません。

 

 

オオバコと米粉のグルテンフリー食パンレシピ

グルテンを含む小麦粉の代わりとしては、米粉やコーンスターチ、キャッサバ粉、ポテトスターチなどいろいろな代替粉がありますが(r)、今回は米粉とポテトスターチを使ってみました。米粉のパンは何度か作って失敗しており、今はオオバコを加える量を調整しながら試作を続けているところ。

 

今回使った材料。白神こだま酵母は青森県と秋田県の間にある世界遺産の白神山地で発見されたもの。私のご先祖さまのいらっしゃる縁もゆかりもある土地のものなので、大切に使わせていただいています。種おこしが不要で、発酵力も強くてほんのり甘くしっとりとしたパンが焼けるのですが、米粉だと私はまだまだ難しく、、、いろいろな材料の組み合わせを試しては楽しんでおります。

 

よく米粉のパンは二次発酵不要と言われますが、いろいろなレシピを調べてみるとどうやら二次発酵した方が良さそう。寒い時期なので我が家のヘルシーシェフの発酵機能を使って、40度1時間・・・思いの外膨らんでいません。ガッカリ。

 

どうしようか、悩みながらちょっと忘れてそのままオーブンの中に放置していたら、2時間後。(レシピにこの時間は含んでいません。気温や環境によって様子を見ながら調整した方が良さそう。)

 

なぜか分からんけど、めっちゃ膨らんでいる♪温度がいけなかったのか?と思って大塚せつ子さんのレシピを見直すと、別のレシピのところに

”酵母を溶かす温度は年間を通して30〜35度を守ってください。低すぎると焼き上がったパンは白神こだま酵母らしい華やかな香りが出にくく、40度を超えると酵母が著しく損傷します”

とか書いてあった!!!

 

でも、あとがきのようなページには、

”米パンや雑穀パンの作り方のいちばんのポイントは温度です。グルテンが全く使われていないのですから、いかに白神こだま酵母が機嫌よく、元気よく短時間で働いてくれる環境をつくるかが最大のポイントになります。米や雑穀でつくる場合は、発酵の温度を高めに設定し、40〜45度の環境で一気に発酵させてください。”

 

って書いてあったんだよなぁ・・・いろいろ試してベストなコツを掴んでいくしかないか。まあ、それが楽しいんだけれど♪

 

なにはともあれ、発酵は成功ってことで、200度で25分焼いてみました。

 

このレシピ、焼き上がって1時間ほどおいてからスライスした断面を見ると意外とうまくできた感じもしますが、結構ずっしりしていてもっちり感が強めでした。ごはんをパンの形にした感じ。パンにする意味あったのか?でも消費しないわけにはいかないので、パンでグラタン風に、ホワイトソースとモッツアレラチーズを乗せて焼いてみました!食べてみるとやっぱりパンにする意味あったのか?って感じ、もっちりしたドリアになりました。全員美味しいといって完食してくれたので結果オーライかな。ちなみに具は玉ねぎと自家製ベーコン。

 

 

ホワイトソースも米粉で作っていますが、小麦粉よりもダマになりにくくてなめらかにできました。

 

 

オオバコと米粉の食パンレシピ

オオバコと米粉のレシピ試作第1弾。

  • 8 g 白神こだま酵母
  • 30 g 温水a (35度。白神こだま酵母の予備発酵に使用)
  • 16 g はちみつ (1gは白神こだま酵母の予備発酵に使用)
  • 150 g 温水b (35度。オオバコと混ぜる)
  • 210 g 温水c (35度。)
  • 20 g オオバコパウダー
  • 100 g ポテトスターチ (片栗粉。馬鈴薯澱粉。馬鈴薯粉は✗。)
  • 210 g 米粉
  • 10 g 塩
  • 12 g リンゴ酢
  1. 温水aにはちみつ1gを溶かし、白神こだま酵母を振り入れて3〜5分放置した後にかき混ぜる。15分ほどおくと3倍ぐらいに膨らむ。気温によっては45度ぐらいの湯煎をする。


  2. ボウル1に粉(ポテトスターチ、米粉、塩)、ボウル2に温水bとオオバコパウダーを入れてそれぞれよく混ぜる。


  3. ボウル1にボウル2、温水、(1)、はちみつ、リンゴ酢を入れてゴムベラで混ぜ合わせる。


  4. ひとまとまりになったらラップをして40度で60分一次発酵。


  5. 1.5倍ぐらいに膨らんだら、形を整えてパン型に入れて40度60分で二次発酵。


  6. 2倍に膨らんだら、200度で25分焼いて完成。


 

 

 

我が家のヘルシーシェフ。庫内も31Lと広くてスチームオーブン機能もあって重宝しています。オート料理メニューも豊富で、この時期無農薬野菜のミレー さんから届いたシルクスイートの焼き芋もほったらかしで甘くホックホクにできます♪

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