エッセンシャルオイルの愉しみ方①

エッセンシャルオイルの製品区分

雑貨

身体につけたりお風呂に入れてはいけない。薬機法等は無関係。人の身体につけたり口に入れるものでもない売り切り商品のため、倉庫の温度管理や保管方法に決まりがない。

 

 

食品(食品添加物、天然香料)グレード

料理やお水などに1~2滴添加して、香りを愉しみ、胃腸などの消化管から吸収することもできる。すべてのオイル11本にロット番号があり、管理されている。食品衛生法の基準を満たしている。

 

 

化粧品グレード

原液で塗布しても良い(使用前にパッチテスト必要)。すべてのオイル11本にロット番号があり、管理されている。薬機法の基準を満たしている。

 

 

 

心身への作用

1.鼻から脳へ

アロマは人間の本能の最も深いところに影響を与えます。空気中に拡散した香りを楽しんだり、直接深く吸い込むことによって心が癒され、健康をサポートします。

 

 

 

2.肺から全身へ

鼻から入った香りは脳と同時に肺の中にも入っていきます。肺に取り込まれたエッセンシャルオイルの成分は、肺胞という器官の粘膜から血液中に入り、血液によって全身を巡ります。

 

 

 

3.皮膚から全身へ

アロママッサージやアロマバスによって、エッセンシャルオイルの成分は、皮膚から血管へ、そして血液によって全身に運ばれます。

化粧品グレードのエッセンシャルオイルは直接肌に塗布することが可能(パッチテスト必要)で、エッセンシャルオイルの純粋で濃厚な成分を皮膚から吸収することができます。

 

皮膚の表面には表皮を覆う皮膚膜や角質層でできたバリアゾーンがあるため、普通の化粧品などはここを超えて浸透することはできないといわれていますが、エッセンシャルオイルの分子はとても小さいため通過することが可能。皮膚の奥にある真皮にまで届きそこにある毛細血管から血液に入り込みます。

 

 

使用する前に

エッセンシャルオイルを使用する前に必ずパッチテストを行ってください。人間の身体はひとりひとり違っているので、まず、小さな範囲にオイルを使って試してみる必要があります。1種類のオイルまたは1種類のブレンドオイルごとに試します。はじめてのオイルを重ね塗りするのであれば、次のオイルを塗布する前に、最初のオイルに身体が反応する十分な時間(少なくとも5分)をあけてください。

 

化学合成された成分を含む化粧品、パーソナルケア製品、石けん、クレンジング製品などを使用していた肌にエッセンシャルオイルを塗布する場合は、十分に注意してください。これら製品の中には(特に石油系の化学物質は)皮膚にしみ込んでしまい、使用後何日も場合によっては何週間も、皮膚の脂肪組織にとどまっているものがあります。エッセンシャルオイルはこれらの化学物質と反応し、肌の痛み、吐き気、頭痛、その他の不快な作用をもたらすことがあります。

 

エッセンシャルオイルは、食べ物、水、環境などから体内に取り込まれた化学物質が蓄積した有害物と反応することもあります。エッセンシャルオイルで何か反応が出てしまった場合、いったん使用を中止して、解毒(体内のクレンジング)のプログラムをはじめてから、改めてエッセンシャルオイルの定期的な使用を開始する方が賢明です。また、エッセンシャルオイル使用中は、水分摂取量を多めにする必要があります。

 

解毒のプログラムを行う前に、以下のような方法によって原因を解明してください。

  • 1〜3滴のエッセンシャルオイルを、小さじ半分の植物性オイル(V-6ベジタブルオイル、アーモンドオイル、オリーブオイルなどの純粋な植物オイル)で希釈する。必要に応じてさらに希釈して使用する。
  • 同時に使用するオイルの種類を減らす。
  • 1種類のオイルまたは1種類のブレンドだけを1度に使用する。
  • 使用するオイルの量を減らす。
  • 塗布回数を減らす。
  • 浄水もしくは蒸留水の摂取を増やす。
  • 専門家に解毒をモニターしてもらう。
  • 希釈したエッセンシャルオイルを小さな範囲の皮膚で30分間パッチテストしてみる。赤変や痛みがみられたら、直ちにテストを中止し、純粋な植物オイルを塗布してその部分のエッセンシャルオイルを薄めて浮かせてティッシュオフをしてから石けんなどでよく洗い流す。

    ※オイルは水とは混ざりません。すぐに水などで洗ってしまうとさらに皮膚の奥に入り込んでしまいます!

  • 痛みやひりつきなどの不快な症状がおさまらない場合は、その部分での使用を中止し、足裏に塗布してみる。
問題を避けるため、以下のような成分を含んだ製品の使用を避けてください。

・アルミニウム、石油化学薬品、その他の合成物質を含む化粧品、除臭剤、パーソナルケア製品など。

・合成化学物質を含んだパーマ、毛染め、ヘアダイ、ヘアスプレー、ヘアジェル。硫化ローレルナトリウムやプロピレングリコール、酢酸鉛などの合成化学物質を含んだシャンプー、練り歯磨き、うがい液、石けん。

・有害な化学物質や溶剤を含んだ園芸用のスプレー剤、ペンキ、クレンザー。

 

多くのエッセンシャルオイルは、目と耳の中を除いて身体中のあらゆるところで使うことができます。ただし、特定の敏感な組織に痛みを引き起こすオイルもあります。適切な希釈率については、以下の記事をご確認ください。

エッセンシャルオイルの適切な希釈率
ヤングリビングのエッセンシャルオイルの希釈率をまとめました。これらはあくまでも参考として、ご自身やご家族の反応の様子を見ながら、自分にとって心地よい使い方を見つけてみてください。 NEAT=原液のまま、薄めない 希釈は通常必要なく、特に敏感...

 

エッセンシャルオイルはすべて、子どもの手の届かないところに置き、もし子どもに用いるのであれば熟練者の監督のもとにおこなってください。

※乳児・幼児には原液塗布しないでください。5kgの乳幼児への1滴は60kgの大人の12滴に相当します。1~2滴のエッセンシャルオイルを塗り広げた大人の手のひらでなでるなど、必ず希釈して使用してください。

 

子どもまたは幼児がエッセンシャルオイルを飲み込んだ場合には、

  • 牛乳、クリーム、ヨーグルト、その他オイルとなじむ性質のある安全な液体を飲ませる。
  • 救急病院、そのた緊急の医療関係者に連絡する。

 

身体のpHが低いとき(つまり過度に酸性に傾いているとき)には、オイルによって好ましくない反応が出ることがあります。

 

 

局所的な塗布

多くのオイルは、肌に直接塗布してもかまいません。特にラベンダーは希釈せずに子どもにつけても安全といわれています。ただし、使用しているオイルがラベンダーと表示してあっても、それがラバンジンや遺伝子組み換えが行われたラベンダーではないことを確認する必要があります。

不純物混合オイルとその危険性
今日、アメリカで売られているほとんどのラベンダーオイルは、ラバンジンと呼ばれる交配種で、中国、ロシア、フランス、タスマニアなどで栽培、蒸留されたのち、フランスに輸入されて香りを増すために合成酢酸リナリルで加工されます。さらに、プロピレングリ...

 

その他のオイルを子どもに用いる場合には、ほとんどの場合、希釈オイルで希釈します。希釈には、先に述べたように、品質の良い希釈オイル半オンス(15ml)あたり7〜15滴のエッセンシャルオイルを加えます。

 

V-6ベジタブルオイルのような純粋な植物性オイルを混合した希釈オイルは、エッセンシャルオイルを薄め、より有効な使い方ができます。マッサージに使えば、植物オイルは肌の滑りをよくします。低温圧搾で得られたグレープシードオイルやオリーブオイル、小麦胚芽オイル、スイートアーモンドオイル、またはこれらのブレンドは、優れた希釈オイルになります。

 

エッセンシャルオイルの塗布を始めるときには、常に足裏からはじめてください。そうすることで全身がオイルに慣れ、反応が出る可能性を最小限に抑えることができます。ヴァイタフレックスの足裏チャートに最適な塗布箇所を示しています。1種類またはブレンドしたオイルを3〜6滴ほど塗布し、足裏全体にのばします。

※ヴァイタフレックスは『反射作用(リフレックス)による活動(ヴァイタリティー)』を意味していて、エッセンシャルオイルを身体中に行き渡らせるのに極めて有効なテクニックです。

 

自分自身でエッセンシャルオイルを塗布するのであれば、1〜2滴を1日2回、2〜3箇所に塗布します。必要に応じて1日4回まで増やします。2〜3分待ってオイルが吸収されてから、種類のちがうオイルを塗布します。塗布後に衣服を身につける場合も同様にします(衣服にシミをつけないように)。

 

一般的な原則として、初めてオイルを使う場合は、それが自分自身であれ他人であれ、2種類以上のオイルまたはブレンドを一度に塗布しないでください。

 

エッセンシャルオイルどうしを混ぜたり、エッセンシャルオイルを希釈オイルで希釈したりする場合、ガラスまたは陶磁器の容器を用いるのが最もよく、プラスチックは避けてください。プラスチックの成分がオイルに溶け出す可能性があり、それを肌に塗布すると人体に吸収される危険があります。

 

オイルを塗布する前に、石けんと水で両手をよく洗ってください。

 

 

マッサージ

肌に1種類のオイルもしくはブレンドしたオイルを2滴つけ、マッサージしながらすり込むことから始めてください。背中のように広い範囲をマッサージするのであれば、エッセンシャルオイル1〜3滴をV-6ベジタブルオイルなどの純粋な植物性混合オイルなどを小さじ1杯程度たらして用います。

※オリーブオイル、アーモンドオイル、小麦胚芽オイルなど多くのマッサージオイルは衣類のシミになるのでご注意ください。

 

 

免許をもった鍼灸師であれば、エッセンシャルオイルを使うことで鍼の効果を劇的に増加させることができます。はじめに、エッセンシャルオイルを手のひらに数滴たらします。針の先をオイルにつけ、ツボにつけます。1種類以上のオイルを使うのであれば、手のひらの上で前もって混合します。

 

 

 

指圧

指圧治療を行う場合、指先で1〜3敵のエッセンシャルオイルをツボにつけます。耳つぼ療法用の先細のプロープを使ってオイルをつけるとさらに有効です。最初はしっかり指圧し、力を抜きます。特定のツボを長く押し続けないようにしてください。他のツボや正中線を押し続けても良いですし、リフレクソロジーやヴァイタフレックスのツボを使ってもかまいません。ツボを刺激した後は、その周辺をV-6ベジタブルオイルなどの純粋な植物オイルでマッサージしておきます。

 

 

 

温湿布

エッセンシャルオイルをより深く浸透させるには、オイルを塗布した後に温湿布をします。温水に浸けた布を絞って、患部にのせます。その後、熱を逃さないように乾いたタオル等で軽く覆います。15〜30分ほどそのままにしておきます。違和感がある場合にはただちに終了します。

<湿布の用意>

・1〜3滴を患部につけます。希釈するかしないかは、使用するオイルと患部の皮膚の敏感さによって決めます。

・湿らせた熱いタオルで患部を覆う。(タオルを濡らして軽く絞り、ビニール袋に入れて電子レンジ600wで30〜60秒チンすると簡単にホットタオルができます♪)

・その上から乾いたタオルで覆って必要に応じて10〜30分おく。
 オイルが皮膚に浸透するにつれて温かい感覚、ときには焼けるように熱くなります。この感覚は、特に効能が強い部分が中心になります。熱さが不快であれば、V-6ベジタブルオイルなどの純粋な植物オイルを患部につけて薄めます。

次の方法は非常に穏やかなので、子どもや敏感肌の人にも適しています。

・お湯をはった洗面器に5〜15滴のエッセンシャルオイルをたらす。

・お湯の温度はおよそ38℃にする。ただし患者が神経性の症状を示している場合は、冷水を用いる。

・お湯を激しくかき混ぜ、1分ほど放置する。

・洗顔用タオルを水面に置いて、表面に浮かんだオイルをしみ込ませる。

・絞ってからタオルを患部に当てる。熱を逃さないように、患部を厚いタオルで覆って15〜30分ほど置く。

 

 

冷湿布

炎症を起こしたり腫れている箇所の治療には、エッセンシャルオイルを患部に塗布し、すぐに冷水か氷を使った湿布をします。冷凍のグリーンピースやコーンは、身体の線に沿って曲がる上に漏れる心配も少ないので、優れた冷却材になります。腫れがひくまで冷湿布を続けます。神経に問題がある時には必ず冷湿布を用い、温湿布は避けてください。

 

 

 

重ね塗り

この方法では複数のオイルを順番に塗布します。たとえば、こわばった筋肉にマジョラムをつけてマッサージし、表面が乾くまで組織にゆっくりとすり込みます。その後、ペパーミントなど第二のオイルを塗布して、オイルが吸収されて皮膚が乾くまで待ちます。さらにバジルなど第三のオイルをつけてマッサージを続けます。

 

 

入浴

エッセンシャルオイルを直接風呂の湯に加えることはおすすめしません。オイルは水に混じらないからです。湯の中に均一に拡散させるためには、5〜10滴のエッセンシャルオイルを1/4カップのエプソムソルトや天然塩、バスジェルの基材に混ぜ合わせ、蛇口の下に置きます。この方法でオイルは浴槽内に均一に広がり、敏感な部分をオイルが刺激することもありません。

 

エッセンシャルオイルを含んだバスジェルやシャンプーを、シャワーや入浴時の液体石けんとして使うことができます。バスジェルを泡立て、よくしみ込ませてからすすぎます。最大の効果を得るためには、石けんやシャンプーを肌や頭皮の上に数分間そのままにして、エッセンシャルオイルが浸透するようにします。1/2オンス(15ml=大さじ1)の無香料のバスジェル基材に5〜15滴のエッセンシャルオイルを混ぜて、オリジナルのアロマバスジェルをつくり、同様に使用することもできます。

その際も、問題を避けるため、以下のような成分を含んだ製品の使用を避けてください。

・アルミニウム、石油化学薬品、その他の合成物質を含む化粧品、除臭剤、パーソナルケア製品など。

・合成化学物質を含んだパーマ、毛染め、ヘアダイ、ヘアスプレー、ヘアジェル。硫化ローレルナトリウムやプロピレングリコール、酢酸鉛などの合成化学物質を含んだシャンプー、練り歯磨き、うがい液、石けん。

・有害な化学物質や溶剤を含んだ園芸用のスプレー剤、ペンキ、クレンザー。

 

 

 

シャワー

エッセンシャルオイルをエプソムソルトに加えてシャワーで使うこともできます。エッセンシャルオイルとエプソムソルトの混合物を入れた容器を取り付けることができる特別なシャワーヘッドがあり、これを使えばエッセンシャルオイルが直接肌に触れず、オイルの香りが空気中に拡散します。このシャワーヘッドはおよそ1/4〜1/2カップのエプソムソルトを入れることができます。

 

まず、5〜10滴のエッセンシャルオイルを1/4カップのエプソムソルトに加えます。シャワーへどの容器にエッセンシャルオイルとエプソムソルトの混合物を入れます。この時、オイルやソルトが容器のパッキンに付着しないように注意します。これで2〜3回分のシャワーに十分です。シャワーヘッドによっては、アロマソルトを通過する水と、通常の水道水を切り替えることができるようになっているものもあります。

 

 

 

局所的な塗布を効果的にするために

エッセンシャルオイルは、皮膚に触れている時間が長いほどよく吸収されます。品質の良いローションをエッセンシャルオイルの上に重ね塗りして、オイルの蒸発を防ぎ、浸透を助けることもできます。こうすれば傷口をふさいで保護することにもなります。ただし、やけどの場合は、3日間は軟膏の類は塗らないでください。

 

 

 

 

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