vol.01 エッセンシャルオイルとは?

当セミナー及びサイトでは、フランス式アロマテラピー(直接塗布)を主に、その時の状況によってイギリス式(マッサージが主)ドイツ式(吸入が主)のアロマケアを組み合わせて取り入れることで様々な体質の改善や体調の整え方について、私自身や私の大切な家族や友人などの体験談なども交えながらご紹介させていただいております。

 

このような効果を期待する場合には、今後詳しくご説明させていただきますが、世の中に出回っている中でも一切混ぜものがない、100%植物原料から作られたオイルの使用が大前提となります。

 

あくまでも個人的な感想や体験談となりますので、ご参考にしていただきながらあなたの心地よい使用法を見つけるお手伝いができれば幸いです。

 

また、基本的にはフランス式(エッセンシャルオイルを直接塗布する)アロマテラピーはまだこの国では一般的ではありませんので、以下のことに十分ご注意いただきながらお楽しみください。

ご不明点などございましたら、お気軽にLINEにてご連絡くださいませ。

https://lin.ee/k8PxNDb

エッセンシャルオイルの定義

エッセンシャルオイルは、方向を放つ揮発性の液体で、低木・花・樹木・根・灌木・種子などから水蒸気蒸留されます。

 

エッセンシャルオイルの化学組成は非常に複雑で、どのひとつをとってみても、数百種類の異なった独特の化合物を含んでいます。

 

また、エッセンシャルオイルは蒸留によって高度に濃縮されているため、乾燥ハーブよりはるかに強力です。1滴のエッセンシャルオイルを蒸留するために一株以上の植物を必要とすることも珍しくありません。例えばローズのエッセンシャルオイルを1kg生産するために、バラの花びらを2,268kg使います。

 

エッセンシャルオイルは、コーンオイル、ピーナッツオイル、オリーブオイルなどの植物油とも異なっています。べとつかず、多くの植物油のように毛穴を塞いでしまうこともありません。

 

植物油は古くなると酸敗することがあり、抗菌性もありません。それに比べて多くのエッセンシャルオイルは古くなっても悪臭を放つことはなく、強力な抗菌作用があります。圧搾されたオイルやパチュリ、ベチバー、サンダルウッドなどのようにロウ成分の高いオイルは、適した方法で蒸留されていない場合、特に熱に長時間さらされると、やがて悪臭を放つようになります。

 

エッセンシャルオイルは、適切な教育を受けて使用することが大切です。エッセンシャルオイルを使うには、その化学的性質と安全性に精通していなければなりません。しかしながら、こういった知識はアメリカの大学では教えられていません。教育機関ではエッセンシャルオイルやアロマテラピーと言われる科学分野の情報や知識の伝達、トレーニングが不足しています。また、化学の本はほとんどの人々にとって理解するのが難しく、通常はエッセンシャルオイルの特定の化学的性質には言及していません。

 

ヨーロッパ社会では、植物抽出物やその使用資格について、厳格な規制と基準が設けられています。適切なトレーニングを受け、免許を持った者だけがアロマテラピーを実践できるのです。

 

一方、アメリカにおいては、規制当局はこれらの学問分野を認めておらず、エッセンシャルオイルを販売・使用するために必要な訓練や資格も定めていません。

 

つまり、アメリカでは、誰もがごく短期のエッセンシャルオイルの講座を受講しただけで「アロマセラピスト」を名乗り、エッセンシャルオイルの正確な知識や使用法に関する訓練・経験がなくても患者に投与することができるのです。これはアロマテラピーという学問全体に対する信頼を著しく失墜させるだけでなく、セラピーを受ける人々にとっても危険なことです。

 

エッセンシャルオイルは単純な物質ではありません。何百種もの異なった化学成分の複合なのです。どんなエッセンシャルオイルであっても、80種類から300種類以上の異なった化学成分を含んでいます。ラベンダーのようなエッセンシャルオイルは非常に複雑で、ごく微少な成分を多数含んでいますが、そのすべてがオイルのセラピー効果に少しずつ寄与しています。これらの成分と働きを理解するには、何年もの研究が必要です。

 

同じ「バジル」とラベルの貼ってあるエッセンシャルオイルで、学名がすべてOcimun basilicumであっても、その化学成分によって非常に異なったセラピー効果をもつことさえあります。例えば、リナロールまたはフェンコールを多く含むバジルは主に殺菌効果を期待して使われます。また、メチル化ビコールに富むバジルは、殺菌よりは抗炎症剤として使われます。さらに、オイゲノールに富む第三のタイプは抗炎症作用も抗菌作用も合わせもっています。

 

加えて、エッセンシャルオイルの蒸留や抽出にはさまざまな方法があり、それによって化学的性質も薬理効果も劇的に変化します。最初の蒸留によって得られたオイルに比べると、二番目や三番目に蒸留されたオイルは明らかに効能が落ちます。また、高温・高圧によって抽出されたオイルは、過剰な熱と圧力によってオイルの中のデリケートなアロマ化合物が分解、破壊されてしまうため、化学成分は明らかに単純で劣化しています。水蒸気蒸留によって抽出されたオイルは、溶剤抽出されたものに比べて非常に性質が異なっています。

 

しかし、特定のオイルでは、二番目や三番目の蒸留からしか出ない化学成分が含まれるものもあります。

 

最も懸念されるのは、オイルの中には純度の低いものや加工されたもの、また合成化学薬品によって「増量」されたものがあるという事実です。たとえば、純粋なフランキンセンス(乳香)は、ジエチルフタレートやジプロピレングリコールのような無色無臭の溶剤で増量されることがよくあります。「純正品」と「増量品」を見分けるには、最先端のガスクロマトグラフィー、質量分析、光屈折計を用いた厳格な分析による方法しかありません。

 

残念なことに、アメリカで市場に出回っているエッセンシャルオイルの大半は、このような増量品に属しています。合成オイルや粗悪なオイルを合成化合物で希釈しているオイルが市場に出回っているので、訓練されていない嗅覚をもった信じやすい人々はあっさりだまされてしまう理由は容易に理解できるでしょう。しかし、純粋なオイルの匂い、または匂いで増量品を悟る技術を知っていれば違いが分かるかもしれません。

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