骨粗鬆症を悪化させる誤ったアプローチ

Ⅰ型とⅡ型

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を知っていますか?

加齢とともに性ホルモンの分泌が不足し、カルシウムが失われて骨がスカスカになる深刻な症状です。病院では、ホルモン補充療法を勧められたり、カルシウムが不足しているから牛乳を飲みなさい、カルシウム剤を飲みなさいなどといわれます。

骨粗鬆症にはⅠ型とⅡ型があります。

Ⅰ型は、生理が終わって女性ホルモンのエストロゲンの値が下がり、骨がもろくなるものです。50〜70歳の女性に特に多く、転んだ際に手首や背骨、腰の骨を折る原因になっています。

Ⅱ型は、70歳以上の女性に多く(男性の2倍以上)、ホルモン以外の原因によって骨自体(外の組織および中の組織双方)がもろくカスカスになって折れやすくなります。特に背骨の骨折の原因になっているといわれています。また、20〜40%が甲状腺亢進症やリンパ腫が原因になっているともいわれています。

30年ほど前から騒がれはじめ、ヨーロッパや北米に多く、特にアメリカでは1000万人(うち女性800万人、男性200万人)が骨粗鬆症と診断されており、その予備軍は3400万人ともいわれています。人口の増加よりも骨粗鬆症の増加の方が著しく、今後も先進国を中心に世界的に骨粗鬆症は増えていく(50年以内にほぼ全員が発症する)との見方も出ています。

以下を含む他の多くの要因も骨粗鬆症を発症するリスクを高める可能性があります。

  • 高用量ステロイド錠を3ヶ月以上服用している
  • その他の病状–炎症状態、ホルモン関連状態、吸収不良の問題など
  • 骨粗鬆症の家族歴–特に親の股関節骨折
  • 多くの女性が乳がんの後に服用する抗エストロゲン錠剤など、骨の強度やホルモンレベルに影響を与える可能性のある特定の薬の長期使用
  • 拒食症や過食症などの摂食障害を持っている、または持っていた
  • ボディマス指数(BMI)が低い 
  • 定期的に運動していない
  • 大量飲酒と喫煙

 

間違ったアプローチ

現代西洋医学では、当初はホルモン補充療法によって女性ホルモンのエストロゲンを投与すれば良いといわれていましたが、ホルモン補充療法では骨粗鬆症は治らないばかりか悪化したり、もっとひどいケースが増えてきました。そこで次のセオリーとして登場したのがカルシウムです。カルシウムが不足しているんだからカルシウムをもっと摂れば良いということで、新たに参入してきたのが乳製品産業です。

骨粗鬆症における現代西洋医学のアプローチをまとめると、

  1. もっと牛乳を飲みましょう
  2. カルシウムのサプリメントを摂りましょう
  3. ホルモン補充療法をしましょう
  4. フッ素の入っている水を飲みましょう(フッ素は骨を太くするという理論)
  5. フォサマック(骨を破壊されにくくする薬)を飲みましょう

これらが実は、すべて骨をさらに弱く脆いものにして、骨粗鬆症を悪化させることになっています。
(知らないとヤバい日本人弱体化計画:フッ素入りの水が逆に骨をカスカスにする

タンパク質の真実でもお伝えしているように、東洋医学の中では何百年も前から、骨粗鬆症はカルシウムが不足して起こるわけではないし、カルシウム剤を飲んで治るものではないと警鐘してきました。

 

骨が作られるプロセス

骨は生きています。セメントのように無機質なブロックのような単なる塊ではありません。骨は破骨細胞(はこつさいぼう)と骨芽細胞(こつがさいぼう)という2種類の生きた細胞でできています。

破骨細胞は、古い骨を破壊・吸収する細胞です。
骨芽細胞は、新しい骨を作り出しています。

この2種類の細胞がバランス良く働いていることで私たちのからだはうまく機能して骨の破壊と形成が繰り返され、バランスのとれたからだを維持できているのです。このバランスが崩れ、破骨細胞がどんどん骨を破壊・吸収してしまったり、逆に骨が破壊されなくなって古い骨がどんどん蓄積してしまったり、骨芽細胞が働かなくなって新しい骨が作り出されなくなった状態が骨粗鬆症です。

骨は絶えず分解され、交換されるというサイクルを繰り返している生きた組織です。破壊と形成どちらも必要なサイクルであり、双方のバランスがとれていることで常に新しく強い骨を維持できるのです。骨粗鬆症は、新しい骨の形成が古い骨の喪失に追いついていないときに発生します。

現代医学の不自然なアプローチでは、これらのバランスを崩すことになってしまうため、骨粗鬆症を悪化させてしまうのです。

 

バランスのとれたライフスタイル

バランスのとれたライフスタイルを送っている限り、本来骨粗鬆症を心配する必要はありません。

不自然な形でカルシウムを摂取したり、骨粗鬆症の予防のために乳製品を摂ることで、必要以上にタンパク質を摂取してしまうと、リン酸なども多いために逆に骨からカルシウムを奪う速度を早めることになります。必要なカルシウムは、加熱した緑黄色野菜、糖蜜、ごま、ブロッコリー、豆腐、コラードなどから十分摂ることができます。

正しいアプローチ

1.運動・エクササイズすること。

特に重力トレーニングがおすすめです。骨に刺激を与えて強くすることができます。

トランポリンは3.5倍の重力トレーニング効果があります。体重50kgの人の場合、175kgと無重力の刺激を骨、細胞などからだ中に繰り返し与えることができます。固い地面でジャンプするのとは違い、膝への負担もなく、とても効率の良い有酸素運動となります。

トランポリンの利点やトレーニングメニューについての記事はこちら
https://hatato.net/circuit_training/

初めは1分間跳ぶだけでも意外と大変です。5分間跳ぶと30〜50kcal(ランニング1kmと同等)消費できます。ミニトランポリン(直径90〜100cm)はまっすぐ上に跳ばないと落ちたりはみ出したりしてしまうので、まっすぐ=姿勢保持の意識が働きます。その結果、体幹が鍛えられて姿勢が良くなります。

【おすすめトレーニング器具:懸垂+ミニトランポリンで効率よく運動ができる!】
骨密度を高めて骨を強くする運動とは?

2.1日30分(夏季)〜1時間(冬季)日光を浴びること。

ビタミンDは、健康な骨を維持していくためになくてはならない栄養素です。ビタミンAやビタミンCのように「ビタミン」と呼ばれる栄養素の多くは、わたしたちの体の中でつくることができないため、食事などで外から摂取しなければなりません。

しかし、ビタミンDの場合、サケやいわし、かつおなどの魚類、卵黄、干ししいたけやキクラゲなどのきのこ類といった食物から摂る以外に、日光を浴びて私たちの体の中でもつくりだすことができます。

そのため、ビタミンDは別名「サンシャインビタミン」とも呼ばれます。 食事や日光から得たビタミンDは、肝臓や腎臓で代謝され、活性型ビタミンDへと変化することで、その効果を発揮します。 その効果とは、カルシウムの代謝と骨に対する作用です。活性型ビタミンDは骨の材料となるカルシウムの吸収を助けたり、カルシウム摂取が不足しているときには、尿の中からカルシウムを再吸収するように働きます。

また、骨へのカルシウムの沈着を調整し、骨形成を促します。骨の健康に欠かせない栄養素というと、私たちはまずカルシウムを思い浮かべますが、ビタミンDの助けがあってこそカルシウムが効率的に活用されるのです。最近では、免疫力を高めてインフルエンザや風邪を予防したり、転倒予防、筋力の強化、がん予防、花粉症などのアレルギー疾患の予防など、骨に対する有効性以外にも関心が高まっています。

太陽の光を浴びると、体でビタミンDがつくられます。私たちの皮膚の下にある皮下脂肪には、ビタミンDのもととなるコレステロールの一種が含まれています。このコレステロールに紫外線が当たることで化学反応が起こり、ビタミンDがつくられます。

ビタミンDが欠乏した状態が続くと、骨を構成するカルシウムが不足して、骨がやわらかくなる「くる病(大人では骨軟化症)」になることがあります。昔の病気と思われていましたが、栄養の偏りや日光浴不足が原因となって、最近でもくる病になる乳幼児が見られ、問題となっています。

しみやしわなどの肌トラブルや、皮膚がんなど、なにかとマイナス面ばかりが強調されることが多い紫外線ですが、強い骨を維持するのに日光浴は欠かせません。 ビタミンDはカルシウム同様不足しがちな栄養素で、特に高齢の方では、肌でビタミンDをつくる力とともに活性化させる力も衰えがちです。食が細くなった、外出する機会が減って日光を浴びる機会が少ない、といった生活面での変化も ビタミンD不足を生じさせやすいでしょう。

また、若い方であっても、日焼け止め剤や、帽子、日傘などで常に紫外線対策を欠かさない人も注意が必要です。日光を浴びて肌でつくられるビタミンDの量は、食物を摂取して得られる量よりも多く、極端に紫外線を避ける生活はビタミンD不足の原因となります。 ビタミンDを補うために、冬であれば1時間程度、夏なら木陰で30分ほど戸外で過ごすよう、心がけましょう。

日光浴をすると脳内に「セロトニン」という物質が分泌され、ストレス解消や集中力アップ、気持ちが明るくなるなどの良い効果も期待できます。積極的に日光浴をして、骨の健康を保ちましょう。

最近の研究では、ボロンがカルシウムの代謝に重要であることが示唆されています。また、体内の重要なビタミンやミネラルを活性化させる働きがあるため、骨粗鬆症の治療や予防に効果的なミネラルであることが証明されています。 ボロンの1日の推奨摂取量を決定するためには、さらなる研究が必要だとする一方で、専門家は骨粗鬆症の治療と予防のために1日3mgから5mgを推奨しています。それ以上の量のボロンを摂取すると、吐き気、嘔吐、下痢、疲労感などの症状が出ることがあります。 ボロンを含む食材には以下のものがあります。 りんご、ビート菜、ブロッコリー、キャベツ、チェリー、ブドウ、豆類、ナッツ、桃、梨また、科学者たちは、シリコンが皮膚、髪、靭帯、腱、骨の成長と維持を助け、骨格の正常な成長を促すことを明らかにしました。 シリコンは、加工されていない丸ごとの食品に含まれています。ボロンと同様に、シリコンの1日の推奨摂取量については、さらなる研究が必要される一方で、専門家は骨粗鬆症の治療と予防のために、1日25mgから50mgを推奨しています。 シリコンを含む食材には以下のものがあります。 アスパラガス、キャベツ、キュウリ、タンポポの葉、レタス、マスタード菜、オリーブ、パースニップ、大根、白玉ねぎ、全粒穀物(玄米、オーツ麦など)
3.マグネシウムを摂取する

繰り返しますが、骨粗鬆症は食べた食物中にカルシウムが不足していて起こるわけではないし、カルシウム剤を飲んで治るものでもありません。予防のために牛乳や乳製品をとるのはおすすめできません。乳製品にはタンパク質が多く、結果的に骨からカルシウムを奪う速度を速めることになります。(詳細は後述します。)

カリウムがナトリウムを補うように、マグネシウムには体内でカルシウムを補う作用があります。神経と筋肉の電気信号を適切に伝導するには、カルシウムとマグネシウムのバランスがとれている必要があります。

マグネシウムは、ダークチョコレート、アボカド、ナッツ類、豆類、豆腐、種子類、全粒穀物(小麦、オーツ麦、大麦、ソバ、キノアなど)、脂肪の多い魚(鮭、鯖など)、バナナ、葉物野菜(ケール、ホウレンソウ、コラード、カブの葉、マスタード菜など)に豊富に含まれています。

ゴリラのからだは逆三角形で筋肉がしっかりついていますが、彼らは何を食べているでしょうか?彼らは草食動物です。肉類も乳製品も、もちろんカルシウムサプリも飲んでいません。ムシャムシャたっぷりの草を食べてこのからだです。

マグネシウムには神経筋肉系のマイルドな弛緩作用もあり、筋緊張で眠れないときなどには誘眠効果もあります。

4.γリノレン酸(GLA)

オメガ6脂肪酸の一種で、骨芽細胞の働きをサポートして骨密度を上げる。サプリメントではクオリティの高いボラージオイルがおすすめです。

脂肪についての記事はこちら

https://hatato.net/fat_facts/
5.フッ素を避ける

フッ素は骨は太くはなりますが、中がカスカスで折れやすくなります。浄水器を使用し、泳ぐ場合はプールではなく川や海などをおすすめします。

フッ素入りの水の害についての記事はこちら

https://hatato.net/post-3940/#toc7
6.ホルモンのバランスをとる

現代社会では、環境汚染や不自然なものに囲まれているために、普通に暮らしているだけでホルモンのバランスが大きく崩れてしまっています。

ホルモンのナチュラルなバランスの取り方についての記事はこちら

https://hatato.net/sex_hormone/
7.フォサマックを服用しない

フォサマックは破骨細胞の働きを阻害する薬です。骨が破壊されなくなると、古い骨がどんどん蓄積されます。古い骨は弱く脆いため折れやすく、結果的に骨粗鬆症を悪化させることになります。

8.からだのpHを酸性にしない

からだが酸性に傾くと、からだからカルシウムを押し出すことになります。からだの中でカルシウムが不足するため、体内でカルシウムの奪い合いが起こり、すべてのバランスを崩すことになります。

pHバランスを整える方法についての記事はこちら

https://hatato.net/balance_approach/

高タンパク食はからだを酸性に傾け、からだの消化・吸収に余計な負担をかけます。さらに、排尿過多によって、カルシウムを含むミネラル類をからだから排出してしまうという作用があります。

タンパク質についての記事はこちら

https://hatato.net/protein_facts/

 

骨粗鬆症の予防まとめ

いかがだったでしょうか?

骨粗鬆症も、他の疾患と同様、何か一つの栄養素を補ったり、単純な対症療法では予防したり治癒することはできないことが分かりました。

とはいえ、運動や食生活、散歩など日常生活のちょっとした工夫で予防できるので、安易にからだのバランスを崩すようなものをからだに取り入れずに、丈夫で健康な骨を維持していきましょう。

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