シナモン+ショウガ+葛粉+ハチミツティー

胃腸をやさしくケアしながらからだを温める、たくさんの嬉しい効果を期待できる組み合わせのホットティーレシピ♪

材料と作り方

<<材料(カップ2杯分)>>

紅茶葉 大さじ1〜2杯

沸騰した湯 250〜350ml

シナモンパウダー 小さじ1/4〜1/2

ショウガパウダー 小さじ1/4〜1/2

本葛粉 大さじ1〜2杯

はちみつ 小さじ1〜2杯

※シナモンパウダーやショウガパウダーは入れすぎると粉っぽくなるため要加減!

 

<<作り方>>

ティーポットに紅茶葉を入れ、沸騰した湯を注いで3〜5分濡らします。寒い季節はタオルなどで保温すると◯。

マグカップに注ぎ、シナモンパウダー、ショウガパウダー、本葛粉、はちみつを入れてよくかき混ぜて出来上がり♪

 

シナモン

漢方ではシナモンはニッキと呼ばれ、風邪薬や強壮剤として使用されます。シナモンには産地によって大きく2種類あります。セイロンシナモンはスリランカやタイなどの希少な地域で栽培された木から採取され、カッシアシナモンは中国で栽培された木に由来し、安価でより広く入手可能です。

抗酸化物質の含有量が多く(41種類の異なる抗酸化物質)、抗菌、抗炎症作用のほか、心臓病の要因となる高コレステロール値、高血圧、高トリグリセリド値などを軽減し、血栓の形成を防いで血液の循環を良くする、血糖値を安定させる、脳機能をサポートすることなどが分かっています。

シナモンには大量に採取すると肝臓に損傷を与える可能性があるとされるクマリンという化合物が含まれていますが、その含有量はカッシアよりもセイロンの方が少なく、健康効果もセイロンの方が強力であると考えられています。

 

ショウガ

ショウガは新陳代謝を高め、冷えたからだをあたためてくれます。香りや辛味成分のジンゲロンやショウガオール、ジンゲロールなどには強い殺菌作用や抗酸化作用があり、風邪や食あたりに効果的です。発汗、血行促進、低体温の改善作用は冷えや疲れの他、吐き気や胃もたれ、つわりの緩和、消化器官の働きのサポート、食欲不振などにもおすすめです。

ショウガは生は生姜(ショウキョウ)、蒸して乾燥させたものは乾姜(カンキョウ)、そのまま乾燥させたものは乾生姜(カンショウキョウ)と呼ばれる生薬で、葛根湯や小柴胡湯など風邪に効く漢方薬に処方されています。

生のショウガよりも乾燥ショウガの方が冷えによる腹痛や消化不良、嘔吐、四肢の冷えを改善します。肺を温めて咳やぜん息、悪寒、背中の寒気、痰などの解消に効果的です。体を温め、乾かす効果が強いので、とりすぎに注意。

はちみつ

はちみつは糖分やビタミン、ミネラル、酵素を豊富に含み、肺や腸に潤いを与える働きがあり、空咳や便秘の改善におすすめです。消化吸収が良く、弱った胃腸の働きを高め、栄養価も高いので疲れやすい人の体力回復にも。

肌の保湿や美白、抗菌作用に優れ、乾燥肌の改善にも役立ちます。良いはちみつは温度の低い季節には結晶化します。製造過程で加熱をしているものは酵素や豊富や栄養が減少しているので、非加熱の純粋なはちみつがおすすめです。

※生後12ヶ月未満の子どもは、乳児に有毒なバクテリアの一種であるボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症発症の恐れがあるため、絶対に与えない!

 

本葛粉

本葛粉は漢方薬の葛根湯の材料としても有名です。本葛粉の原料となる葛の根には、解熱、発汗、整腸作用もあり、滋養強壮にも役立ちます。

葛の根には、ケルセチン、ゲニステイン、イソフラボン化合物のダイゼイン、ダイジン、テクトリゲニン、プエラリンなど、ファイトケミカルと呼ばれる植物に含まれる強力な抗酸化物質が含まれており、健康によいサプリメントとして注目されています。これらのファイトケミカルは、炎症による病気との戦い、アルコール依存症の治療、血圧の低下、インフルエンザ対策、更年期障害の症状軽減などに効果があります。

紅茶

紅茶はチャノキの若葉と芽を発酵させて作られます。性質が温性でからだをあたためる効果があります。ポリフェノールと呼ばれる抗酸化物質が豊富に含まれ、細胞を危険なフリーラジカルのダメージから守ってくれます(ORAC1,128。ちなみに緑茶のORAC指数は1,253)。

冷えを改善し、心の働きを高め、精神活動を円滑にする作用があることから動悸を鎮め、イライラを解消して心身をリラックスさせるのに最適で、口の渇きを潤す他、最近ではインフルエンザを予防する効果があるといわれ、注目されています。

さらに、紅茶には1杯あたりカフェインが約40mg含まれており(ドリップコーヒーには1杯あたり90mg)、コーヒーを紅茶に置き換えることでカフェイン量を抑えながら覚醒効果を得ることができます。日本ではカフェインの摂取基準は設定されていませんが、カナダ保健省では健康な成人でカフェインを1日400mgまで、妊娠した女性で1日300mgまで、英国食品基準庁では妊娠した女性で1日200mgまでという基準を設定しています。

また、紅茶に含まれるテアフラビン-3が卵巣ガン細胞の増殖を止める非常に強力な能力がある研究結果もあります。これはガン細胞と健康な細胞の両方を殺してしまう従来のガン治療薬に比べるととても素晴らしい発見です。その他にも、紅茶の高い抗酸化力は、パーキンソン病、糖尿病、高血圧、コルチゾール(ストレスホルモン)レベルの低下や心臓病の発症の可能性の低下と関連があると言われています。

カテキン、エピカテキン、ケンフェロール、ミリセチンなどの健康を促進するフラボノイドも豊富に含まれているほか、タンニンには胃のむかつきや下痢の緩和、腸内の炎症を鎮める、ある種のバクテリアを抑制するなどの効果も示されているため、体調や状況によって体調管理にうまく取り入れていくと良いですね。

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