原因不明だった身体の痛みや疲れが治りました。


子どもが生まれたばかりの頃、マクロビオティックの食事法を取り入れていました。
マクロビオティックは、古代ギリシア語の「マクロビオス」が語源となっています。「マクロ」は大きい、「ビオス」は生命を意味します。マクロビオティックというと玄米菜食とがちですが、実は「広い宇宙と自然の法則にのっとった生き方」のことで、生きるための生命の源である「食」に玄米食をベースにしたヘルシーな食事法があります。
マクロビオティックは、「一物全体」と「身土不二」という考えが基になっています。
「一物全体」というのは、生命あるものはそれまるごと1つで調和が保たれているというという考え方です。魚なら頭から尾まで、野菜は根から葉まで、穀物なら精白しない玄米や全粒粉など、食べ物をまるごと食べることが良いというものです。
「身土不二」というのは、身体と環境(土)は密接な関係にあり、自分の暮らす土地で季節にとれたものを食べることで身体のバランスが整うという考え方です。熱帯地域で育つさとうきびやバナナは暑さをやわらげる陰性の性質があるため、寒い地方などでは身体を冷やしてしまいます。やっぱり身近でとれた新鮮な旬のものを食べるのは理にかなっているのですね。
マクロビオティックでもう一つ大切な考え方が「陰と陽」。私たちのまわりを見ると、太陽と月、昼と夜、男と女、吐く息と吸う息、大きい・小さい、高い・低い、静・動など、多くのものが対になっています。人間をはじめ、宇宙のあらゆるものごとが対となるエネルギーによって創造されているということです。
マクロビオティックではこのエネルギーを「陰性」と「陽性」、その中間を「中庸」という風に物差しを設けて、陰陽のバランスをとることが大切だとしています。

この表のような食材の陰陽の他にも、味や状態(温かいそば(陽)と冷たいそば(陰))などすべてにおいて陰陽があり、「陰は陽と仲良く結びつき、陽と陽、陰と陰は反発しあう」、「万物の中心が陽で外側が陰である」、「陰が極まると陽を生じ、陽が極まると陰が生じる」という決まりごとがあります。陽性な動物である人間が同じ陽性である動物性食品を食べると身体の中で反発し合い、心身のトラブルの元になるというわけです。
陰と陽のちょうど真ん中の中庸にある穀物を食の中心にしましょうということで、マクロビオティックの主役は玄米です。白米は水につけておいたり、土に蒔いたりしても腐るだけですが、玄米は1粒から芽を出し稲穂をつけて3,000粒もの新たな生命を生むことができる生きている穀物です。そんなパワフルな玄米と、余計なものの入っていない味噌や醤油などの日本古来の発酵調味料で調理した旬の野菜、豆腐や海藻の入った味噌汁を食べるという食事を数年続けていました。

離乳食にはやわらかく炊いた玄米粥に、出汁で煮た野菜を食べさせていました。完全母乳でしたが、私もそのような食事をしていたので母乳の質も良かったんじゃないかと思いますが、とても丈夫にスクスクと成長してくれました。
私たち大人は徐々に代謝が落ちてくるので1日に必要なエネルギーはそれほど多くはないのですが、子どもは成長して運動をしたり給食を食べるようになると、だんだんお肉を多く欲するようになってきました。もともと健康オタクではあったものの、だんだん食生活の乱れというか、忙しさにかまけてというか、手軽で便利なもの、食べやすいものを口にすることが多くなってきたんですよね。
でも花粉症だったり皮膚炎だったり、体重増加など、私自身が体調を崩すことが多くなってきたこともあり、改めて食事を見直したりいろいろ学んでいく中で気づいたことがありました。まずは、玄米と精白米を比べてみました。

こちらはよく見かけられる図だと思いますが、玄米を100%とした場合の精白米の栄養素を表した図です。一見すると単純に精白米は本当に栄養素が少ないなぁ、と思いますが・・・

この表を見ると、玄米も精白米もどちらもその7割を糖質が占めていることが分かります。
前にも私たちに1日3食は本当に必要か?という記事で書きましたが、私は1日3食食べると身体が重苦しい感じがして集中力が切れやすく、疲れやすい状態でした。昼ごはんを徐々に減らし、今は朝食や昼食はほぼ摂らずに夜1食のみですが、そのような食生活にしてから、午後も眠くなることもなく集中することができるし、夕方だからと疲れることもなくなりました。
また、仕事の都合で帰りが20時過ぎ、その後急いで夕食を食べて22時には眠くなり、朝は6時頃起きるという生活をしていましたが、しっかり寝ているはずなのに朝起きると身体中痛くて疲れが取れていないような状態だったのが、夜ご飯もできるだけ20時までには食べ終わるようにしてからは、その後も疲れて眠たいという感じではなく、24時頃に寝て朝6時頃に起きてもスッキリ、身体の痛みもまったくなくなりました。
もちろん食材や調味料、調理法(低温調理やスロークックなど)には少しこだわりはありますが、以前のように厳格なマクロビオティックではなく、簡単に手に入りやすいもので手をかけず、むしろ以前よりも手間もかからずに美味しくて楽しい食事ができています♪
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