シダーウッド

エッセンシャルオイル

心身を引き締める瞑想の香り

古くから寺院の建材や儀式に使う薫香の原料として利用されてきたシダーウッド。こちらではモロッコ産のアトラスシダーウッド(Cedrus Atlantica)について書いていますが、シダーウッドには、北アメリカ産のバージニアシダーウッド(Juniperus Virginiana)、ヒマラヤ産のヒマラヤンシダーウッド(Himalayan Cedarwood)、日本産のジャパニーズシダーウッド(Japanese Ceder)などたくさんの種類があります。

古代エジプトでは棺や船のマストなどにこの木材を用いたといわれています。東洋では淋病の治療に、北アメリカでは気管支炎、結核、各種皮膚病などの治療に使われてきた歴史があります。ストレスや緊張をやわらげる効果があり、今日では香水の保留剤やヘアトニックなどの男性化粧品にも数多く使われています。クローゼットや靴箱に置くと防虫・防カビ効果も期待できます。エッセンシャルオイルには引き締める働きがあります。精神力を持続させ、リンパの流れを促し、皮脂分泌を抑えて肌を引き締めます。

学名 Cedrus Atlantica
植物分類 マツ科
和名 アトラスシダーウッド
原産地 モロッコ、アメリカ
使用部位/抽出法 樹皮からの蒸気蒸留
主成分

α(アルファ)-ヒマカレン 10-20%

β(ベータ)-ヒマカレン 35-55%

γ(ガンマ)-ヒマカレン 8-15%

δ(デルタ)-カジネン 2-6%

ORAC:169,000 μTE/100g

精油の香りの強さ/タイプ/ノート 強/樹木系/ミドル〜ベース
香りの効能 脳の感情の中心を司る大脳辺縁域を刺激し、熟睡に関わる酸化防止ホルモンのメラトニンを放出する松果体を刺激する。テリーフリードマン医師は、臨床検査でこのオイルは子どものADDとADHDの治療に役立つことを発見した。鎮静、浄化に役立つ。
効能 シダーウッドには弱い殺菌性があり、抜け毛(脱毛症)、肺結核、気管支炎、淋病やにきび、乾癬などの皮膚の症状にも効果的である。動脈硬化を軽減する。
適応症 気管支炎、怒り・ヒステリー、抜け毛、動脈硬化、排尿促進、結核、精神安定、緊張、尿道感染、抗菌、リンパ刺激、ADHD、にきびや湿疹などの皮膚問題
その他の使用例

古代より、シダーウッドは薬や化粧品として使われていた。エジプトでは死者の防腐処理に使用していた。チベットでは伝統的な医薬や芳香として、アメリカ・インディアンの間ではお祓いに使われていた。精神を安定させる特性が認められており、皮膚や皮下組織に効果がある。

シダーウッドはにきび、不安、関節炎、呼吸困難、結核、膀胱炎、ふけ症、乾癬、副鼻腔炎、皮膚病、むくみに有効である。松果体の開放を助ける。油性肌を抑制する。

使用法 ①局部に塗布する。②チャクラ及び、又はヴァイタフレックス反射点にオイルを塗布する。③直接吸入する。④噴霧する。⑤サプリメントとして摂取する。
禁忌、注意事項

特に敏感な肌を除いてすべての場合希釈は必要なく、2歳以上の子どもに使用しても良いとされる。妊娠中または治療中は医師に相談してください。

コンパニオンオイル

ベルガモット、サイプレス、ユーカリ・ラディアータ、ジュニパー、ローズマリー・シネオール

 

 

東洋医学と占星術
 
 
力・忍耐力・確信
太い枝を水平に広げる常緑高木の針葉樹、アトラスシダーの赤褐色の木質から抽出される。樹高は40〜50m。葉は針形の灰緑色で枝や短枝に多数束になってつきます。茶色の球果は円柱形で全長約8cm。
 
芳香 ウッディ(バルサム)調の甘さ。ほのかに樟脳に似ている。サンダルウッドよりもドライでスパイシーさが混ざる神秘的な香り。
性質 温・燥
五行
元素
支配星/星座 土星・太陽/山羊座
歴史

アトラスシダー(Cedrus atlantica・マツ科)はアルジェリアとモロッコの国境にそびえるアトラス山地の原産であり、聖書に記述されたレバノンシダー(Cedrus libani)の近縁種です。北米のレッドシダー(Juniperus virginiana・ヒノキ科)とはまったく異なる属で固有の精油を生産するため、区別しなくてはなりません。

レバノンシダーの原種は、中近東において寺院や船舶の建造や宮殿の建築など、何世紀にもわたって活用されてきました。精油の含有量が多いため、害虫や菌類から守り、サンダルウッドのような防腐効果があるため、建築用材としての人気が高かったのです。

古代エジプト人も同じ理由から棺をレバノンシダーで作り、精油をミイラづくりの過程で使用しました。この木は儀式の薫香や化粧品と香水の原料に大切な役割を果たしました。

シダーは幾度となく聖書に登場し、旧約聖書の雅歌にはソロモン王の寺院の建立に使用されたとあります。レッドシダーは豊かさ、多産、精神力の強さを象徴するようになるのです。属名のCedrusはKedron(アラビア語で「力」という意味)に由来します。

身体への作用

その名にふさわしく、シダーウッド油には強化し、上部にする作用があり、まさに気の強力な強壮剤といえます。腎気と脾気を補うこの精油は、漠然とした倦怠感や神経衰弱、腰痛、集中力に欠ける状態に用いることができるでしょう。

シダーウッド油は閉塞状態を解消する精油でもあり、リンパの流れを改善し、脂肪の蓄積を分解するように刺激します。その穏やかな利尿作用は、体重が増えすぎたときやセルライトに、またむくみにも効果的です。寒と湿を排除する収れん作用があるため、下痢を繰り返す腹部膨満に適しています。

この精油の閉塞を除去する作用は、抗感染作用と相まって、泌尿・生殖器系と呼吸器系の感染症に役立ちます。これもまた、不調は寒湿に起因します。急性の痛みをともなう膀胱炎や尿道炎には、シダーウッド油にユーカリやタイム、ラベンダーの精油を調合して軟膏を作り、下腹部に塗布するのもよいでしょう。

 

肌や髪のケアについては、シダーウッド油は脂性肌やニキビ肌、さらにフケ症や頭皮の脂症の状態を改善します。

心への作用

腎気の強壮をはかるシダーウッド油の特性は、心理面においては意志の強化をはかります。ジンジャー油とは対象的に、この精油はいつまでも続く外的な力に対して「志」を強固にしますが、「志」のちからによって行動を起こすようには活性化しません。

シダーウッド油が危機に際してしっかりした力を授けることができるのはこのためです。突然のできごとや衝撃に、自信や倫理観は動揺するものですが、シダーウッド油の意識の安定をはかる特性が、もちこたえる支えとなります。例えば、海外や馴染みのない状況下で「カルチャーショック」に陥ったときなど、疎外感を感じ、バランスを失ったときに自我を「支える」ことができます。

 

ヴォーダン 夜の怨霊

北欧神話のオーディンにあたる。ゲルマンの主神であったため、ドイツ地域ではヴォーダン(Wotan)と呼ばれる。北欧の人々はヴォーダンの霊を呼び起こそうと、生贄の儀式の際にシダーを焚いたりその材木で杖や剣を作りました。ボーダンは嵐や魔術、収穫を司る神で、荒れ模様の天候時に本能的な不屈の精神に行きを吹き込みます。その結果、状況は実りあるものになります。

古い時代は戦いの神、嵐の神であったが、時代が下ると主神となっていった。 特に北ヨーロッパではオーディンとして広く信仰されたが、キリスト教が広まるにつれて、 主神から死神などに神格が変化していった。

 

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