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Reconnect.

Vol10. 枯樹生華

感情と思考がどんどん深く潜っていき、裏表のさまざまなつながりが明確に感じられたような気もしたけど、核心を掴んだかと思えば、それはすぐに指の間をすり抜けていくようなもどかしさを感じながら、晴人は無空間から目を覚ました。ベッドの足元には猫の姿を...
Reconnect.

Vol.9 依用相承

僕たちは相変わらず無空間を彷徨っていた。そして、コハクは神話や伝承のことについて語り始めた。 「口伝や書物によって、多くの神話や伝承が受け継がれている。神話や伝承は実際に起きた出来事を後世に伝えるために加工されたものという見方もあるけれど、...
アクティベーション・つながり

Vol.8 脚下照顧

僕たちは孤独だ。本当はとても孤独な存在なんだ。 精神的な魂と物質的な肉体は別物で、今の地球に降り立つためには目に見える必要があるから融合体として存在しているに過ぎない。僕たちはそこに宿る感情と感情から導かれる思考や行動によって、宇宙の真理に...
Reconnect.

Vol.7 実事求是

トライブでの生活、右京や琉雅の語りや、ナユタやマナスとの対話の中で、晴人は少しずつ凛子の話しを鮮明に思い出していた。 晴人が六年生になって少し経った頃から、凛子は時折、まるで別人のように話すようになった。話す内容も、話し方も、雰囲気も、まる...
Reconnect.

Vol.6 起源転生

初めはとても驚いた。そして思い出した。現実夢幻の世界と同じようにそれぞれにとって必要な内容が、テレパシーのようなもので直接頭の中に送られてくるのだ。それはこれまでの学校の勉強のように教師の言うままにただノートに書き取ったり暗記するようなもの...
Reconnect.

Vol.5 晴耕雨読

この世界の暮らしは、これまでの暮らしや常識とはまったくかけ離れたものだった。 まず、朝は日の出とともに目を覚ますと、朝日を浴びながら外の水場で顔を洗い、 冷たい水を飲んで寝ている間に体の中に滞ったいろいろなものを押し流す。 ゆっくりと深く呼...
Reconnect.

Vol.4 青天霹靂

ある日、晴人は珍しく、気分転換を兼ねて散歩をしていた。夏の暑さが極度なまでに苦手な晴人は、秋も深まり、濃淡の色合い豊かな木々に、時折冬の訪れを予告するような冷たい風が心地よかった。静かで穏やかな風景を当てもなく楽しんでいると、晴人は幼い頃に...
今思うこと

今思っていること

こんなのはおかしい!間違ってると思うことばかり 大増税、教育費、医療費、保険、食費、ローン… 税金は何に使われているのかまったく分からず不透明なまま謎の名目が加算されている でも、支払わないわけにもいかず、やりたくもない仕事に追われ、仕事以...
Reconnect.

Vol.3 光芒一閃

晴人を何とか復学させようと躍起になっていた凛子は、何度か取り乱して怒り、怒鳴り、脅し、泣き喚き、宥めすかし、放置し、理解を示し、そうした流れを繰り返しながら、晴人が六年生に上がる頃にはまるで別人のように変わっていた。 表情や眼差し、佇まいも...
Reconnect.

Vol.2 現実夢幻

ある日、珍しく朝早くに目を覚ました晴人は散歩に出ていた。 子どもの頃によく遊んだ近所の公園の前を通りかかり、頭の中に懐かしい思い出を探りながらベンチに腰掛けた。 クマゼミの鳴き声が響き、小鳥たちが蝉の声に競うように囀っている。 夏の盛りに一...
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