トリコロール(三色旗)の石けん。
途中雨の中苛性ソーダを買いに走って、三日三晩続けて三色の石けん素地を流しては固め、流しては固め、また流して固めて作りました。
一番上の明るいオレンジ色をした部分、ナッツ・フェイバリット。
肌への効用を第一に考えてマカデミアナッツ油とスイートアーモンド油をたっぷり配合。スイートアーモンド油はオリーブオイルと同じくオレイン酸を66%含むため保湿力が豊か。でもリノール酸が22%含まれるため、オリーブオイルほどの粘度はなくさらっと軽い使用感の良いオイルで、アロマテラピーのオイルトリートメントにもよく使われます。ヨーロッパでは昔から上等なベビーオイルとして使われてきたとか。
クリームのようにきめ細かくふくふくとした泡立ちの石けんになります。
マカデミアナッツ油の大きな特徴はパルミトレイン酸という皮膚の細胞の再生に大きな役割をはたす脂肪酸が20%以上も含まれていること。馬油には17%ほど含まれています。このパルミトレイン酸という脂肪酸は年齢を重ねるにつれどんどん少なくなっていくために肌の老化にも関係があると考えられていて、傷や湿疹でいたんだ皮膚の修復も助けるそうです。
皮脂の組成に近い油脂なので皮膚への浸透性がよく、美容オイルやマッサージオイルとして使ってもベタつかず肌なじみの良いオイルです。
私は前回ご紹介したティー・ローションを使った後に、マカデミアナッツ油20mlにネロリの精油を1滴加えた美容オイルを塗り伸ばしてお手入れ完了です。
パーム油も脱色精製をされたホワイトパーム油ではなく、脱色精製をしていないカロチンやビタミンEが豊富に含まれるレッドパームオイルを使用。このレッドパーム油にも傷や荒れ肌の修復を助けるという大きな効用があるとか。
泡立ちのためだけに加えるココナッツ油は肌に刺激性のあるカプリル酸やカプリン酸を含みます。工場などで作る石けんではこの成分を取り除けますが、家の台所で手作りする石けんではそのような特別な処理はできません。海外などで硬水の地域では泡が立ちにくく、また固く泡立ちの良い石けんが好まれるため、ココナッツ油メインの石けんが売られていたり好まれたりしますが、ココナッツ油が多く配合された石けんは使い続けると肌が乾燥したり刺激を感じる人もいるそうなので、私の石けんにはあまり多く入れません。
肌への優しさを第一に考え、子どもにも使えるベビーソープとして無香料にしました。ほのかなナッツの香りがします。
子どもたちが手を洗うのにぴったりな小さな石けんも作ってみました。我が家の子どもたちはかわいい形に大喜びで、熟成中、石けんをおいているところで見ては「早く使いたいな〜」と言っています。
あひるの形の石けんも同じ石けんタネを固めたもの。どうやらシリコン型のゴムがアルカリに反応したようです。ゴム臭が…解禁日を過ぎたらpHチェックをしてみますが、たぶんリバッチして洗濯石けんなどにリメイクすることになると思います。
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