最重要健康法

文明と引き換えに・・・

もしも空気の汚れが目に見えるようになったら、私たちは呼吸をするのをいちいち躊躇うことになってしまいます。文明の進化とともに空気は都市部を中心に年々汚染されており、浄化された水を買うのが当たり前になったように、いずれは瓶入りの空気を買う時代がくるかもしれません。

地球には大昔から噴火、山火事、砂嵐など、自然の営みによる空気汚染が存在していましたが、水の場合と同様、自動車の排気ガスを含む、人間の産業活動から排出される毒物が問題となっています。そのような排出物を減少させるテクノロジーはすでにできていますが、新たに巨額のコストがかかることから、産業側は強制されない限りはそのテクノロジーを使うことには同意しないし、汚染防止法はつねに限定条項つきなので、この状況を救済する手札にはなっていません。

さらに、人類は森が有毒ガスの一部を吸収し、純粋な酸素を放出することで、私たち生物や大気を汚染から守ってくれていることを知っているにもかかわらず、世界の森林を破壊することによって、状況をより一層悪化させています。

汚染した空気は醜悪であり、健康に対する恐るべき脅威でもあります。ありとあらゆる呼吸器系疾患のリスクを高め、免疫系を弱め、ガンになる機会を増やしています。環境汚染の専門家たちが発表している予測が正しければ、汚染は地球を保護しているオゾン層を傷つけ、大気の組成や気象を一定に保っているバランスを崩すことによって、惑星地球そのものの健康と安定を脅かしているのです。

健康の基本的条件のひとつは、呼吸する空気がきれいなことです。不幸なことに、汚れた空気は汚れた水ほど簡単に浄化することはできません。空気汚染への唯一の回答は強力な環境保護政策と法律ですが、この問題に関する人々の関心は恐ろしく低く、政府も巨額な税収を担う産業側に強く働きかけることが難しくなっています。アメリカ国民に人気があったロナルド・レーガン元大統領でさえ、「酸性雨は産業によってつくられるより森林によって作られるほうが多い」などと発言していた始末です。

空気汚染がひどい都市部に住んだり、そこでフルタイムの仕事をすることは賢明な選択だとは思えません。空気がきれいなところに移住する道を探るか、少なくとも頻繁に空気の良いところを訪れる計画を立てる必要があります。やむを得ず都市に住んでいても、現代ではすぐれた空気清浄機が登場しているので、家の中の一部屋に設置して空気清浄地帯をつくることである程度の汚染防止の対策ができます。一番良いのは、HEPA(高性能微粒子除去)フィルターを搭載した空気清浄機です。

顕微鏡的な微小孔のある膜をとおすので、事実上ほとんどの微粒子を取り除くことができます。HEPAフィルターは非常に効率がよく、さほど高価でもないため、愛煙家、花粉やハウスダストにアレルギーがある人、スモッグが多い地域に住む人におすすめです。

空気清浄機を選ぶうえでまず最初に確認するポイントは、「適用畳数」です。

適用畳数とは、タバコ5本分のニオイを30分間できれいにできる面積のこと。そのため、部屋に対して大きい適用畳数を選べば選ぶほど、より速く空気をきれいにできるということになります。

とはいえ、適用畳数が大きくなるにつれて価格は高くなるので、必要以上に高性能なものを選ぶ必要はありません。

目安として、部屋の広さに対して2~3倍の適用畳数を選ぶと、最も効率よく部屋の空気をきれいにすることができますよ。

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唯一、HEPAフィルターよりも経年による集じん効率が落ちにくいTAFUフィルターを採用で10年間交換不要

 

たとえ家の外の空気が汚れていても、家の中だけはきれいな空気にしておくべきです。ガス機器(コンロ、ストーブなど)、脱臭・殺虫・整髪などのスプレー類、電気蚊取り線香、塗料や溶剤、園芸用の化学肥料や殺虫液、クレンザー類、塩素をはじめとするシャワー水の揮発性汚染物質、地中から立ち上るラドンガス、建材に使われているホルムアルデヒドなどが室内によくある汚染源ですが、そのほとんどが無害な天然の代用品が開発されています。

室内の汚染源を取り除いたとして、仮に何らかの不思議な力によって、地球上のあらゆる汚染源がきれいさっぱり取り払われてしまったとして、新鮮で美味しい澄み切った空気で満たされていたなら、あとは胸いっぱいに大きな深呼吸をするだけで良いはずなのですが、困ったことに、多くの人がどうやって呼吸をしたら良いのかが分かっていません。少なくとも、「生命を育み、健康を授ける力」としての正しい呼吸法をほとんどの人が知りません。これは驚くべき事実です。

そのため、次はより良い呼吸法について私が学んだことをお伝えしたいと思います。

 

頭仙骨テクニックと呼吸

残念なことに、医学部ではつねに病気にフォーカスしているため、呼吸器の病気については学べますが、心とからだの架け橋としての呼吸、意識と無意識の回路としての呼吸、物質にひそむ精神の運動としての呼吸については何一つ教えられていません。呼吸は本来の健康(肉体・感情・精神すべての健康)と霊的なものとの調和を高める技法として、ヨガ、武道、アメリカ先住民の宗教から、自然分娩、オステオパシー医学(カイロプラクティック、スポンディロセラピーと同様にアメリカから導入され、指圧や整体など日本の手技療法に大きな影響を与えた。手で筋肉や関節、内臓や神経、膜組織などに施術(手技療法)と人間の体と精神、健康・病気・治癒などについて考えた医学的な考え方を総括したもの)にいたるまで、多様な伝統によって、呼吸は生命機能でもっとも重要なものだと定められています。

サンスクリット語では「プラーナ」、ヘブライ語では「ルアチ」、ギリシャ語では「プネウマ」、ラテン語では「スピリトゥス」など、多くの言語で『霊』と『呼吸』がひとつの同じ言葉で表現されています。アメリカ先住民は、人体にいのちが宿るのは出産や受胎の瞬間ではなく、最初の呼吸であると信じています。胎児や新生児は一種の植物的な存在で、呼吸のサイクルがはじまるまでは精霊が宿っていないと考えられているのです。

「正しい呼吸」とは、腹の底から吐き出す深い呼気と肺を十分に膨らませる深い呼気があり、ゆっくりとした静かなリズムで繰り返すことで、体内のさまざまなリズムに調和的なパターンをつくり出し、気分や感情を整え、中枢神経系に栄養を活き渡せることができます。

逆に、誤った呼吸は不健康の原因になっている場合があります。誤った呼吸は全身の生命力を低下させ、病気の作因に対する感受性を高めるばかりか、からだのさまざまな器官の障害の直接的な原因になっています。正しい呼吸法を身につけ、意識的に呼吸を行うことは、心身の健康を促進するための、簡単で安全で効果的で、かつ安価な方法でもあります。

オステオパシー医のロバート・フルフォード博士は、オステオパシー医学の創始者、アンドルー・テイラー・スティル(1828〜1917)の伝統的技法を忠実に守ってきました。さまざまな病気の治療を主義だけで行い、医学的検査もしなければ、薬も使いませんでした。

フルフォード博士によると、生体のもっとも重要な機能は呼吸であり、呼吸が制限されると機能不全や病気になるという思想のもとで、胸郭や横隔膜の動きに注目するだけでなく、大部分の医師やオステオパシー医には認知できない中枢神経系の微妙な動きにも注意を払います。脳と脳につながる構造の微妙な拍動もひとつの呼吸であり、おそらくは生命のもっとも基本的なリズムでもあります。熟達した治療家は頭蓋骨と、脊柱の反対側にある仙骨にふれることによって、そのリズムを感じ取ることができます。

フルフォード博士は頭仙骨テクニック(頭蓋骨と仙骨の調整で全身の機能をととのえる治療技法)の達人であり、ほとんどの医師が治せなかった患者をたくさん治療してきました。たとえば、中耳炎の再発を繰り返す子どもを、彼の言葉を借りれば「呼吸を楽にさせて仙骨をゆるめるだけ」で簡単になおしてしまうことは朝飯前のことでした。そのために行うのは両手を使った温和な手技と、「パーカッション・ハンマー」という一種のバイブレーターを使うことだけでした。それまでは抗生物質と消炎剤の大量投与が必要だった中耳炎が、一回の治療で完治することもよくありました。博士の説明では、呼吸器運動が機械的なポンプ作用をしてリンパ液の循環を促しているので、再発性中耳炎の隠れた原因は、浅い呼吸によって起こる中耳の体液貯留にあるということでした。呼吸運動が制限されると耳の中が体液で湿気を帯び、細菌にとって好都合な繁殖場になってしまうのです。

「細菌は薬で全滅させることもできるさ。だが、浅い呼吸という隠れた原因を放置しておいたら、細菌はきっと戻ってくる」と博士はいいます。

また別のケースでは、30代なかばの男性で、彼は3年前から悪化の一途をたどる腸の機能障害に悩まされており、つねに下痢があり、血便や粘液便もしばしば、下腹部の疝痛・食物過敏症・体重減少をともなっていました。メキシコで働いていたこともあるその男性は、ときどき腸内の寄生虫と感染症の治療を受けていましたが、やがて感染の検査結果はマイナスになり、大腸株の慢性炎症という病像がしだいにハッキリしてきました。どうやら潰瘍性大腸炎らしいと思われましたが、胃腸病の専門医に診てもらうと、大腸の生検を含む高価で攻撃的な精密検査を行ったあと、「きわめて珍しい、謎の症例である」と結論づけ、さらに詳しい(しかも高価な)検査をしなければ潰瘍性大腸炎という確定診断はできないといいました。

その時点で男性はその胃腸病専門医に診てもらうのをやめ、フルフォード博士の診察を受けることにしました。彼には、ずっと以前にスポーツによる外傷の病歴がありました。そのため、彼はいつも口で呼吸をしていました。

フルフォード博士は、その患者を危険な状態にあると診断し、外傷の後遺症によって呼吸が完全に正常のリズムを失い、神経系を正常に働かせる能力がなくなっていると本人に伝えました。乱れた呼吸がもとで、消化器系を支配している迷走神経の機能異常をきたしているというのです。博士は患者を観察し、手足を動かさせ、頭の骨を触り、外傷の病歴について多少の問診をしたところで、潰瘍性大腸炎という診断をくだしました。

それから、正常な呼吸機能と頭蓋骨の動きを取り戻すことを狙いにした頭仙骨テクニックの手技治療を20分ほど行いました。

6時間後、患者の下痢が6ヶ月ぶりに止まり、再発もしなくなりました。体重もすっかり元にもどり、もう口での呼吸はしなくなりました。この症例をめぐってケース会議を開くことになりましたが、胃腸病の専門医は電話では出席すると答えたにもかかわらず、実際には姿を表さなかったそうです。

 

「不随意」機能を動かす

博士によるそのような症例はたくさんあり、彼の技術を目の当たりにした医師たちは、呼吸の大切さについて深い関心を持ち、患者にもより良い呼吸の仕方を教えはじめました。呼吸とは、いくつかの意味でとても特殊なものです。呼吸は意識的にもできるし無意識でもできる、人体に唯一の生理機能です。つまり、完全な随意機能であるとともに、完全な不随意機能でもあるのです。なぜならば、呼吸はそれぞれ随意神経系(脳脊髄神経系)と不随意神経系(自律神経系)に属している、2つの異なった神経に支配されており、呼吸はその2つの神経系をつなぐ架け橋となっているからです。

自律神経系のバランスが狂うと、さまざまな症状を呈するようになります。いわゆる自律神経失調症には、心拍の乱れ、高血圧、血液の循環不全、胃腸の障害、泌尿器の障害、生殖器の障害などがあります。自律神経は重要な機能のすべてをつかさどっているのです。しかし、意識的な心には自律神経系に直接通じる通路がありません。私たちは不随意活動=無意識であり、意思によってそれに影響を及ぼすことは通常はできない仕組みになっています。

医師は自律神経失調症を強力な薬剤によって治療していますが、それらは効くこともあれば効かないこともあります。

ところが、意識的に呼吸をコントロールすることによって自律神経の活動状態を変え、さまざまな「不随意」機能に働きかけることができるという説の科学的裏付けの多くが、インドのヨガの達人によって得られています。達人たちは、まず最初に、呼吸のコントロールを身につけることによって、不随意機能のコントロール術を学び始めています。

ヨガの達人になりたいとは思わなくても、薬を飲まずに血圧を下げたい、心拍の乱れを鎮めたい、消化機能を高めたいと思う人はたくさんいます。簡単な呼吸法を身につけるだけで、誰でもその力を得ることができます。

呼吸は自律神経系に働きかけることのほかに、感情の状態や気分に直接的に結びついています。怒っている人、怖がっている人、狼狽している人を観察していると、その人の呼吸が浅く、早く、騒がしく、不規則であることに気がつきます。ゆっくりと、深い、静かで、規則的な呼吸をしている時には、狼狽しようにもできないはずです。意思の力では、どんなときにも平穏でいるということはできませんが、随意神経を使ってゆっくりと、深い、静かで、規則的な呼吸をすることはできます。そうすれば、あとは自然に平穏さがやってくるのです。

まずは2〜3分、目を閉じてそんな呼吸の練習をしてみましょう。

  1. 背筋をまっすぐに伸ばす。
  2. 声を出してもかまわないので、深いため息をついて息を思い切り吐き出します。
  3. それから静かに息を吸います。

意識を呼吸に集中しながら、ゆっくりと、深い、静かで、規則的な呼吸を続け、それでいて息苦しくならず、完全に楽な呼吸ができるようなリズムをつかみます。

そんな調子で、少なくとも8回呼吸をしたら、目をあけて普通の呼吸に戻ります。

これは簡単な練習ですが、かなりの効果がありますので、暇なときやふと気づいた時に練習していただきたいと思います。

次に、呼気に注意を払います。人が呼吸をしているのを見ると、たいがいは呼気よりも吸気に力をいれていることに気づきます。呼気は普通受動的で、吸気よりも時間が短い、そんな呼吸をしていると、肺にある空気の一部しか入れ替えをしていないことになります。空気の出し入れは多ければ多いほど、からだにいい。というのも、からだのすべての機能の成否は、酸素の搬入と二酸化炭素の搬出の度合いに依存しているからなのです。肺にたくさん空気を入れるには、呼気に注意を集中して、たくさんの空気を吐き出すようにしなければなりません。

普段の呼吸でも、息を吐く時には、吐ききるような習慣を身につけることをおすすめします。そのためには肋間筋を使うことになり、肋間筋が胸郭を圧迫するのを感じるはずです。呼気を吸気と同じ長さか、吸気よりやや長めにするように心がけることがコツです。どこにいても、思い出したらこの呼気延長法の練習をすることで、肋間筋を鍛えることができます。

過去に重症を負うような事故で数秒間でも呼吸のリズムが止まったことのある人、大怪我で意識を失ったことがある人、難産で生まれ、出産直後に自己呼吸ができなかった人は、神経や筋肉に刻まれた異常呼吸の記憶が残っている恐れがあります。フルフォード博士はそうした障害を読み取って治療していたのです。

浅い呼吸に対する最良の治療法は頭仙骨テクニックの上手なオステオパシー医による手技かもしれませんが、他のボディワークでも効果があります。たとえば、ロルフィング(筋膜や結合組織に強い刺激をあたえてエネルギーのアンバランスを矯正する)とフェルデンクライス法(『フェルデンクライス身体訓練法』大和書房刊)はまったく異なる身体技法ですが、呼吸パターンの改善に効果があり、ヨガの実修にも役立ちます。

有酸素運動も、呼吸器系を鍛えるのにすぐれた方法です。定期的に行う有酸素運動の利点はたくさんありますが、そのひとつは呼吸器系に働きかけて、呼吸器を支配している神経と筋肉の調子を整えることにあります。そのため、有酸素運動をするときは、ゆっくりと、深い、静かで、規則的な呼吸を忘れてはなりません。そして呼気を長くのばすことを意識することで、ますます良い呼吸を身につけることができます。

https://hatato.net/aerobic_exercise/

一部のヨガ指導者が教えているような複雑な呼吸法は必ずしも必要ではありません。プラナヤーマ(ヨガの呼吸コントロール法)は心身の鍛錬および浄化法の総合的な体系の一部として、専門家の指導のもとに行うべきものです。その体系をぬきにして、呼吸法だけを行うのは危険であり、とくに精神的・情動的な歪みを生じる恐れがあります。

健康増進のための呼吸法としては、これまでお伝えしてきた方法の練習を繰り返し、ポイントを意識しながら肋間筋を鍛えて、体内の空気を吐ききることに集中することが大切です。

 

呼吸の神秘

プラナヤーマの考え方で興味深いのは、呼吸を生命エネルギーの知覚できる側面としてとらえているところです。深い呼吸をすれば、それだけ生命エネルギーが濃縮され、それだけ生命力が高まると考えられています。霊、もしくは生命力としての呼吸という、神秘的な考え方です。「ミステリー(神秘)」、「ミスティック(神秘的な)」という言葉は、「秘儀」、つまり一般の目からは隠された「秘伝の伝授」を意味するギリシャ語に由来しています。神秘は経験できるものであっても説明できるものではありません。理解ではなく、経験するものが神秘なのです。

そのような意味で、呼吸は神秘的なものです。私たちの存在の、まさに中心点には、リズミックな運動があります。「呼」と「吸」は存在の本質であり、宇宙のあらゆる側面に同じ膨張と収縮のリズミックなパターンが見られます。一日は夜と昼を繰り返し、意識は覚醒と睡眠を繰り返し、海は満ち潮と引き潮を繰り返し、季節は盛夏と厳冬を繰り返します。この現実を構成するすべての事象に、2つの局面のあいだを往復するゆらぎがあります。観測できる限りのこの宇宙についても、現在は膨張の途中でも、ある時点に達するとすべてが存在しすべてが無である、想像力の限界を超えた原初の一点に向かって収縮し、宇宙の一呼吸を終えるのです。

呼吸は瞑想の本来の目的でもあります。瞑想者は呼吸に集中することによって意識の状態を変え、心身をやわらげ、日常意識から脱却します。多くの瞑想法が、その技法の中心に呼吸への集中を置いています。仏教やヨガの伝統には、ひたすら呼気と吸気に集中し続けるだけで解脱にいたった覚者がいくらでもいます。呼吸だけに集中する瞑想をしていると、吸気と呼気の間の一瞬に時空を超えたひろがりを経験し、その間隙に光明を垣間見ることがあります。存在と無のあいだをたゆたう永遠のゆらぎとしての現実そのものを知るにいたったのです。そうしたことはすべて、呼吸を意識的に経験することによって可能になります。呼吸とは、ほんの鼻先で当たり前のように行われているだけでなく、私たちと宇宙の普遍的なリズムとを結びつけているようなものなのです。

今日一日、機能よりも10秒間だけ呼吸を意識することができれば、その分だけ覚醒に近づき、意識を拡張し、心とからだの交流を深め、より全体的になり、健康が増進することになります。食生活と運動は健康を左右する重要な要素ですが、申し分のない食生活をして、きちんと運動をしているのにあまり健康ではない人たち、ひどい食生活で運動もしていないのに健康な人たちが存在します。

つまり、正しい呼吸こそが最重要な健康法なのです。

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