腸をキレイなピンク色の元気な状態に戻す

腸内改善デトックス中の食事

まずは腸をキレイなピンク色の元気な状態に戻すことに全力投球し、腸の健康のためにこれまでにご紹介したいろいろなアプローチを試しながら自分に合うものを見つけていきましょう。

早ければ1ヶ月、これまでの食生活や環境などの状態によっては2ヶ月ぐらいで腸内環境が整い、便の状態や排便の回数が安定してきます。食事のバランスやどんなものを摂取すると良いのか、などについては別のパートで詳しくお伝えしますが、現時点では1日ではなく1週間単位で栄養バランスを考えて、食べ過ぎた翌日は調整するなどしながら毎食なるべく違ういろいろなものを摂取しましょう。

炭水化物については、消化吸収によるからだへの負担を軽減するために、1食につき1種類以上摂取しないでください。つまり、ラーメンとご飯を一緒に食べたり、粉もの(小麦粉)のお好み焼きとご飯を一緒に食べるのはNGということになります。

ちなみに体重毎の1日あたりのP(タンパク質)・F(脂質)・C(炭水化物)の目安はこちらです。

 

便の状態で腸の様子をチェックする

腸の状態=便の色や量、臭い、状態をよく観察します。

便の色

便の形

消化酵素によって分解された栄養素は、小腸で吸収されますが、食物繊維などの消化されなかったものは、消化液の中に混ざったままです。小腸に流れ込む9リットルのうち7リットルぐらいは栄養素と共に小腸で吸収され、残り2リットルが大腸に入ります。食物繊維が混ざったこの2リットルは、完全に水のような状態です。大腸では主に水分や電解質が吸収されるので、食べもののカス(食物残渣)だけが集められ、それが固まりとなったものが便になります。

健康的な便は、おおよそ全体の70〜80%程度が水分といわれています。水分量が60%以下では硬くコロコロした便になり、便秘の状態に。水分量が90%以上になると下痢の状態になります。

便のにおい

便の固形成分には食べものの残りカス、腸内細菌、剥がれ落ちた腸の粘膜などがあり、「におい」に影響するのが「腸内細菌」です。

腸内細菌には働きによって大きく3つに分けられています。1つめは私たちの身体を守る善玉菌、2つめが増えすぎると身体に悪影響がある悪玉菌、そして3つめは状況によって善玉菌の味方をしたり悪玉菌の味方をしたりする日和見菌です

善玉菌は腸の中で発酵活動を行いますが、一方の悪玉菌は腐敗活動を行います。発酵活動と腐敗活動、どちらが身体に良いでしょうか。例えばヨーグルトは発酵食品ですが、単に牛乳を腐らせたものは飲めませんよね。発酵と腐敗には、このような違いがあります。

善玉菌は、糖分や食物繊維を食べて発酵させ、乳酸や酢酸などを作り出し、腸内を弱酸性に保ちます。腸内が酸性に傾くと、悪玉菌は増殖ができなくなり、毒性物質が作られなくなります。また、外から入ってくる悪玉菌のほとんどはアルカリ性の環境を好むため、仮に腸内に入って来たとしても、酸性の環境を維持していれば、悪玉菌は死んでしまいます。

悪玉菌には悪いイメージがありますが、私たちの身体に大切な働きをしてくれる必要不可欠な存在です。その働きは、肉類などのタンパク質を分解して、便として処理排泄するという動物にとってなくてはならないものです。

しかし、肉などのタンパク質や脂質は、おなかの中で分解されるときにイヤなにおいを放つ物質を作り出します。食生活がお肉や脂っこいものに偏り、悪玉菌が増えると、便のイヤ~なにおいが強くなります。さらに、においが強いときは便秘に陥っていることが多いもの。便秘でおなかの中に便が長くとどまることで、さらに悪玉菌が増える悪循環を招きます。

一方、おなかの中に食物繊維やオリゴ糖を好む「善玉菌」が多いと、便秘の改善にもなり、便のにおいは抑えられると考えられています。

腸内細菌には、『善玉菌2・悪玉菌1・日和見菌7』という理想のバランスがあります。日和見菌は腸内細菌の7割を占め、善玉菌が優勢な状態であれば善玉菌につき、腸内で発酵活動を行います。一方で、腸内で悪玉菌が優勢となれば、悪玉菌になびいてしまい、腐敗活動を行います。腸内を酸性に維持するためには、腸内環境をコントロールして、日和見菌を善玉菌の味方につける事が必要です。

私たちの腸では、毎日のように善玉菌と悪玉菌の縄張り争いが起こり、腸内細菌のバランスが変わっています。この争いは出生時から始まり、離乳期、青年期、老年期と、経年的にその様相は変化しています。例えば、乳児期には100億個以上あったビフィズス菌(善玉菌)は、老年期となる50~60歳ごろには100分の1、1億個ほどに激減しているのです。これは老化による自然現象です。

しかし、年齢に関係なく腸内フローラのバランスが崩れてしまうこともあり、この理由の一つとして高脂肪の食生活があげられています。腸内環境は食べたものに大きく左右されるため、腸内フローラをよいバランスで維持するためには、栄養バランスのとれた食事が大切です。また食事だけではなく、適度な運動は腸内細菌が活性化するといわれています。

便の状態は、腸内環境はもちろん、胃腸の働き、ぜん道運動、排泄のための筋力にも影響されます。また、胃腸はストレスに敏感に反応するため、精神的なプレッシャーが便秘や下痢を引き起こすことも。便はまさに、心と体のバロメーターなのです。

理想的な便=美便

便は胃腸の消化吸収の働きによって作られます。各器官が健康的に働いていれば、食べものの栄養を吸収した後のからだに不要な食物のカスとともに、細胞や細菌、寄生虫の死骸がバナナ状の便となって、毎日同じタイミングで、少しいきむだけでスルリと出て、排泄後には「スッキリとした爽快感」があります。

理想の美便のポイントは、
形:バナナ状、またはとぐろを巻いている
量:バナナ1〜2本分程度
固さ:練り歯磨きのようになめらかでやわらかい
色:黄土色〜茶色
におい:便臭はあるがきつい悪臭ではない
重さ:トイレの水に浮く

Step1でご紹介したさまざまなアプローチを試し、からだの反応や便の状態をチェックして、腸内環境が整ってくると肌の色が明るくなり、ハリやツヤが出てきます。便の量や形状、出るタイミングなどが安定してきたら次のStep2に進んでください。目安は早くて1ヶ月〜1ヶ月半です。腸をキレイにしないまま次のStepに進んでしまっても効果がありません。
 
 
私たちのからだは常に新しい細胞が再生されていて生まれ変わることができます。
血液は4ヶ月ですべて生まれ変わります。
すべての細胞は7年で生まれ変わります。
 
これまでの食生活や環境を振り返り、改めながら焦らずじっくり取り組んでいきましょう♪
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