旦那さんが食べたいものを、隣のご主人に聞きますか?

私たちが病気になればなるほど儲かる

 

インターネットがまだ普及していなかった時代は、いわば外界からの情報を一切遮断された鎖国状態のようなものでした。私たちは自分自身が目で見たものや実際に体験したものと、教えられるもの以外の情報を知る術がなく、集団教育というものの中では、教えられるものに対して疑いをもつ余地はありませんでした。私たちにとっての娯楽はテレビぐらいしかなく、テレビという巨大な情報操作メディアによって私たちの意識は当たり前のように操られてきました。

 

『本当は恐い〇〇〇の医学』やワイドショーなどでは、さまざまな病気や症状を取り上げて視聴者の不安ばかりを煽り、ニュースや情報番組では『□□を食べると痩せる!』など特定の商品の摂取を朝・昼・晩と繰り返し勧め、その日のスーパーなどではその品物が売り切れ続出となっていました。

 

多くの人が、誰かの体調不良やダイエットを成功させたものは自分にも効果があると勘違いしていますが、それは間違いです。私たちは同じ人間でも、これまでまったく違うものを食べ、違う習慣によって暮らしています。私たちのからだは食べたものや飲んだものだけでなく、運動の習慣や感情、環境などによって吸収と排出が行われているので、からだの中はひとりひとりまったく違います。

 

日々からだの声に耳を澄まし、ささいな変化に一番はじめに気づくのは本来は自分自身のはずなのですが、時間になったからと、テレビや動画を見ながら集中せずにただ口に食べものを放り込んでいるだけの食事では栄養にもならないし、からだが本当に必要としているものには絶対に気づくことができません。

 

多くの人は不調を感じると病院へいきますが、ほとんどのお医者さんは主に現代西洋医学だけを中心に学んでいるため、患部や症状だけにフォーカスして病名を割り出し、これまでの患者のデータなどと照合して薬を処方します。時には、製薬会社に強く勧められているお薬を試しに処方するかもしれません。お医者さんの見立てが間違っていれば当然その薬は効かず、ただでさえ弱っているからだに不要なものを入れて、からだに余分な負荷をかけるだけになってしまいます。

 

さらに、お医者さんが信頼しているデータというものは、日々進化している科学によってある日突然まったく効果がないものと、掌を返されることも多々あります。たとえばインフルエンザ薬のタミフルの副作用や、予防接種自体が義務から勧奨接種に変わったこと、B型肝炎にいたっては輸血や注射などの科学的な現代医学処置によって感染が広がったことなど、私たちは数々の例を実際に目の当たりにしてきました。

 

過去の患者さんに効いた薬が、私たちに効くという保証はどこにもありませんし、仮に処方薬が効いて症状がなくなったとしても、どうしてそのような病態になったのかというそもそもの根源が分からないままなので、また同じような病変が起こります。

 

この国では、文化や教育と利権によって医師(師や士とつくもの)に対する絶対的な信頼が植えつけられていますが、『崇高なお医者さんが処方してくれたお薬』と盲目的に信じるのはとても危険なことです。これまでいろいろなところで話してきましたが、現代医学で投与される薬というのは治すものではなく、病状を抑えるためのものです。もっと言えば、病変した細胞を薬殺するのですが、飲み込んだ薬はその細胞だけに効くわけではなく、からだの中で正常に働いている細胞や有用な細菌までも死滅させてしまうのです。

 

すべての現代医学が不要というのではありません。現代医学は、外傷、急性細菌性感染症、強力な薬剤や外科手術を必要とする緊急時の対処には非常にすぐれていますが、ウイルス性感染症、慢性変性疾患、アレルギー、自己免疫疾患、多くのタイプのガン、精神疾患、機能性疾患(目立った物理化学的変化を伴わない機能障害)にはほとんど無力なのです。それらの疾患や障害の発病のすべてに関わっているその人自身の『こころ』や『習慣』などの原因にはまったく目もくれず、症状だけを追い続けているからです。

 

そのような仕組みを知らず、私たちが情弱であればあるほど、無知であればあるほど、私たちが病気になることでお医者さんが儲かる仕組み。私たちの病気やいのちが商売の元になっていて、私たちの健康とお医者さんの利益が一致していないことが一つの大きな問題です。

 

そもそもそれらの利権によって、私たちは『自分自身の健康』、『病気になるのも健康になるのも自分自身の心がけ』という考えを奪われてしまいました。日々の習慣や生活を振り返ることもなく、不調になったら何も考えずにお医者さんに診てもらい、何の疑いもなく出された薬を有り難がって飲む。中には薬なんて飲まなくても、しっかりと休養を取るだけで良くなるようなものでも、薬を出されないことを不満に思う患者、行き過ぎた情報操作による安易な思い込みから、手っ取り早い手術を望む患者がいるというのも問題です。お医者さんも私たちと同じ人間ですから、そんな患者さんへの説得が面倒くさいことも、あるいは製薬会社絡みの利権のために不要な薬を出されていることなども、巨大な業界の儲けシステムのための権力が働いていることも多々あります。

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