ゼラニウム

 
エッセンシャルオイル
 
心身のバランサー

ローズに似た甘くやさしい香りがするゼラニウムの精油には、ローズの精油に含まれる成分シトロネールやゲラニオールなどが含まれています。そのため古くから香水原料などにも使われてきました。

ゼラニウムの精油に働きのキーワードは”バランス”です。ホルモン分泌や皮脂分泌、消化液の分泌などのバランスや、精神的なバランスなど、心身の両面にわたるさまざまなバランスの回復に使われます。精油をブレンドする際に香調を整えるためにも使われます。また、蚊などに対する忌避効果もあります。

学名Pelargonium graveolens
植物分類フクロソウ科
原産地エジプト、インド
和名ニオイテンジクアオイ
使用部位/抽出法花・葉/水蒸気蒸留法
主成分

シトロネール+ネロール 35-50%

シトロネリルフォーマット 9-15%

ゲラニオール 5-10%

6,9ガイアデン 4-8%

イソメンソン 4-8%

精油の香りのタイプ/ノート/強さフローラル系/ミドル/強
香りの効能否定的な記憶からの開放を助ける。精神的な緊張とストレスからの開放、情緒の安定、精神の高揚、安らぎ、安心、希望をもたらす。
性質涼・湿
五行水・土
元素水(冷1度、湿2度)
支配星/星座金星/牡牛座・天秤座
効能鎮痙性、抗腫瘍、副腎皮質刺激性、抗炎症性、収れん剤、止血作用(止血する)、抗感染性、抗菌性、抗真菌性、皮膚細胞を活性化し、肝臓の解毒のために胆管を拡張する。ゼラニウムは皮膚をなめらかに保つ皮脂腺の脂肪質の分泌物である皮脂を調節する。皮膚の皮脂腺から分泌される皮脂のバランスを保つ。脂性皮膚を浄化し、つやのない皮膚に活気を与える。
適応症皮膚病(皮膚炎、湿疹、乾せん、白はん)、ヘルペス、帯状疱疹、出血、腫瘍、ホルモン不均衡
その他の使用例ゼラニウムはにきび、やけど、循環障害(血液の流れを改善する)、うつ病、歯肉炎、肝臓障害、不妊症、消化不良、不眠症、月経障害、神経痛(神経にそった激痛)、細胞組織と神経の再生、膵臓疾患、白せん、のどの痛み、外傷などに有効である。ジャン・ヴァルネット博士はゼラニウムを肝臓障害と肝炎にすすめている。
使用法①2-4滴局部に塗布する。②チャクラ及び、又はヴァイタフレックス反射点にオイルを塗布する。③直接吸入する。④噴霧する。④サプリメントとして摂取する場合、ゼラニウム1滴にV-6オイルまたはオリーブオイル4滴で希釈し、カプセルに入れて、各食事前にカプセル1個または必要に応じて摂取する。
禁忌、注意事項

・妊娠中や治療中は医師に相談してください。

コンパニオンオイル

すべてのオイル

 

料理その他

センテッドゼラニウム(Scented geranium)は葉に切れ込みがあり、葉が香ります。園芸種のゼラニウム(ペラルゴニウム)とは異なります。ローズゼラニウム、アップルゼラニウム、レモンゼラニウム、ペパーミントゼラニウム、ナツメッグゼラニウムなど多くの種類があり、いずれも花も香りもたいへん人気があります。食用に向かないとされる品種もありますので、注意しましょう。

ローズゼラニウムやレモンゼラニウムの花はサラダやドリンクの飾り、葉は砂糖漬けのほか、ケーキにはりつけて焼きあげ、飾りや香りづけに利用することもあります。押し花やドライフラワー、ポプリにしても楽しめます。また、入浴剤代わりに浴槽に浮かべてハーブバスやフェイシャルサウナにも利用でき、肌を引き締めや湿疹などにも効果があります。

エプソムソルトなどの自然塩と交互に重ねて瓶にいれると、モイストポプリができます。その他のドライハーブなども交えて作るとカラフルできれいです。バスソルトとしても使え、友人へのおしゃれなプレゼントとしても重宝します。

 

ガーデニング
 
分類半低木
草丈20cm〜120cm
栽培のポイント

たっぷりと日に当てて育てる。

ゼラニウムの属するペラルゴニウム属の仲間には、葉に香りをもつものが多くあります。

中でも香りがよく、香料や香辛料として使用するものを「センテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム)」、花を鑑賞する園芸用のものを「ゼラニウム」として区別しています。

栽培は比較的簡単で、高温多湿は苦手ですが、水はけのよい、栄養豊富な土に植え付け、充分に日に当てて管理すると元気に育ちます。

夏は乾燥気味に、冬は鉢植えにして室内に入れるとよいでしょう。

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