化学物質過敏症とアレルギー

エッセンシャルオイルを使い始めた人が、発疹やアレルギー反応を起こすことがあります。これは、スパイス系や針葉樹系、柑橘系のオイルを希釈せずに使ったことによる場合もあり、すでに皮膚にしみ込んでいた石油系の合成クリームやローションなどとの反応によることもあります。

 

 

エッセンシャルオイルを日常に使うのであれば、アンモニア炭化水素系の化合物を含むローションやクリームなどの製品は使わないことが前提です。避けるべき化合物には四級炭素ポリ四級炭素などの四級化合物も含まれます。これらの化合物は市販のハンドクリームやうがい液、シャンプー、制汗剤、アフターシェイブローション、ヘアケア製品などにごく普通に含まれていますが、ほんの少量が蓄積しただけで有害になり、さらにエッセンシャルオイルと反応して毒性の分からない化学的副産物をつくることがあります。特に、塩化ベンザルコニウムには注意する必要がありますが、これは市場に出回っている多くのパーソナルケア製品に用いられています。

注意喚起語 危険
危険有害性情報 飲み込むと有毒
飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ
皮膚に接触すると有毒
重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
重篤な眼の損傷
吸入すると生命に危険
吸入するとアレルギー、喘息又は呼吸困難を起こすおそれ
呼吸器の障害のおそれ
水生生物に非常に強い毒性
長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性

引用元:職場のあんぜんサイト

 

その他の注意を要する化合物としては、アルキルスルホン酸塩PG(プロピレングリコール)(これらは歯磨き粉からシャンプーにいたるまであらゆるものに使われています)、除臭剤の多くにみられるアルミニウム塩があります。

 

 

特に気をつけなければならないのは、潜在的に危険性をはらんだ保存料と合成香料で、塩化メチレンメチルイソブチルケトンメチルエチルケトンなどは、ほぼすべての現代のパーソナルケア製品に大量に含まれています。

 

 

これらは有害であるばかりでなく、天然のエッセンシャルオイルの成分と反応する可能性があり、重症の皮膚炎や敗血症さえ引き起こしかねません。

 

 

合成香料が広範囲に被害を及ぼした古典的な例は、1970年代にみられます。AETT(アセチルエチルテトラメチルテトラリン)は、アメリカ中の無数のパーソナルケア製品に含まれていました。数多くの動物実験によってこれが脳と脊髄に損傷を与えることがはっきりわかってからも、アメリカ食品医薬品局(FDA)はこの化学物質の禁止を拒み続けました。何年も使用したあとで、化粧品業界はAFTTの使用を自粛しました。現在ではいったいどれほどの有害物質が保存料や香料としてパーソナルケア製品に使われているでしょうか。

 

 

多くの化学物質は、浸透性が高く、容易に皮膚に吸収されます。ある研究によると、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)の13パーセント、DDT(発がん性のある殺虫剤)の49パーセントが局所的に触れただけで皮膚から吸収されて(Steinman 1997)、皮膚の皮下脂肪層に蓄えたれ、そこから徐々に血液の中に溶け出していきます。これらの化学物質は、ずっと後になって局所的に用いられたエッセンシャルオイルと反応する可能性を秘めたまま、皮膚の下にある脂肪層に何ヶ月、ときには何年もそのままとどまっているのです。何ヶ月も前に使った合成化粧品がオイルと反応する危険性は少ないと考えるのは誤解で、皮膚炎をおこす可能性があるのです。

 

 

ここまで取り上げてきた成分のひとつひとつは、単品かつ低濃度で使う分には危険性は少ないという検証データに基づいて使用されていますが、あまりにも多くの製品に含まれているため、結果的に私たちの周りにかなりの高濃度で使用されていることになります。

引用元:秋川牧園

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