映画の中のような恐ろしい真実

第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート!アメリカでは公開翌週に上映館が20倍となる大ヒット!まるで映画(フード・インク)のままのことが世界で起きている?!

 

ショッキングな映像の数々。これを観て、食事への意識が変わらない人はいないと思います。でも、システムを変える力が私たちにはあります。一人でも多くの人が、選び方を変えるだけ。

 

確かにこのドキュメントは偏っているかもしれない。でも、何も知らずに巨額の広告費によって買収された情報に操作されて、大量生産された安い食品を買うことで『健康』というコストを払っているのは紛れもない事実。

 

2019年6月20日に日本でレビュー済み

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映画の製作された2011年から8年経過した今改めてみると世の中は随分変化したことを感じます。
モンサントは稼ぎ頭の除草剤ラウンドアップによる健康被害の訴訟で敗訴2200万ドルという巨額の支払いを
求められているし同様の訴訟が多数発生しドイツの化学会社バイエルに身売りされました。
そのバイエルもこの訴訟を受けモンサントをどうにか切り捨てようとしています。
この映画製作当時モンサントは完全に勝ち組でした。今はすでに過去の会社となりつつあります。
当時悔しい思いをした人たちが立ち上がり盛り返した結果でしょう。映画のエンディングにもありますが
買物は投票なのです。いまやヨーロッパはアメリカの無法を反省しGMO食品の表示義務を法律に定めつつあります。
また有害なトランス脂肪酸については欧米ともに歩調を合わせて使用を禁止する方向に進んでいます。
この映画の一番の趣旨のひとつ、農業は工業化できない、という意味でアメリカのこれまでのやり方が
いかに愚かなことか、それが良くわかる映画です。訴訟大国として裁判にさえなれば金持ちが勝つ国ですから
農家がモンサントに勝つことはありえない。彼らはどんなことでもしますからね。さらにロビー活動にも
大金を使いこれまでは成果を出してきたわけです。いよいよそれが通じなくなった・・・・今、
アメリカの営業マン、トランプさんは日本に買わせることにしたようですね。2019年、現在日本のJAでは
モンサント(バイエル)のラウンドアップを盛大に特売中です。農水省も後押しをして休耕地にたくさん使うと
補助金が出るご褒美を用意して除草剤を日本中にまいて在庫を処分させたいようです。そうそう世界遺産の
屋久島でも県の仕事としてラウンドアップを散布する、という健康被害などなんのその、な決定がありました。
アメリカ中で訴訟が起きている、世界中で使用をやめる取り決めがどんどんできているラウンドアップ、日本では
全く逆の方向に政府主導で進んでいます。今この映画を見てヤバいと思わず、内容が特定の方向に偏っている、と感じる方はファストフードの食べ過ぎなのでしょう。そういえばマクドナルドの中国工場でのあの(笑)事件もまだ
記憶にありますね。ナゲットなんて当時誰も食べなくなりました(笑)忘れちゃったんでしょうねぇ・・・
いまや日本の経済状況を考えると映画に出たメキシコ系の家族を笑う事なんてできません。いま日本で手に入る
安い食物はファストフードであれ食材であれほぼ間違いなく健康に影響のある薬品や添加物、除草剤や農薬が
含まれています。正しい食べ物はお金持ちしか手に入らないのはあちらと同じですね。
あえて言います。まずは見なさい!そして普段の食生活を一度考えなさい。今の日本はこの映画に描かれている
アメリカとほとんど同じだという事をたぶん知らないし知ろうともしないことが一番の問題なんだとね。
 
 
 
2019年6月5日に日本でレビュー済み
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食品は、既に工業製品。
大企業が、大量に、効率よく、短期間で収穫する、巨大なシステム。
そのために、出てくる弊害には、文句を言わせない。あなたの健康に害があっても。
2008年のアメリカのドキュメント映画です。
今作で語られる内容は、今の私たちには、ある程度知られていることです。
しかし。
デフレの続く日本で、食べることに賢い消費者は増えたでしょうか。
一円でも安いことに価値を見出す消費者は、これまで以上に増えている気もします。
スローフードという言葉が一時期少しはやりましたが、現状はファーストフードに席巻されています。
食の安心安全には、うるさい日本人ですが、現実はどうでしょうか。
食品企業に問題があると大騒ぎしますが、食卓にあがるものの多くは日本産ではありません。
「1ドルでハンバーガーは買えるが、ブロコッリーは買えない。」と言う貧しい一家を、笑えません。
巨大企業批判、グローバル企業の闇、訴訟社会の歪み等、やや説教くさい映画ですが、
今あらためて、この映画を観る意味は、あると思います。
いただきます。という日本語には、動物、植物のいのちをいただきますという意味もあるのですから。
しかし、アメリカって、鯨やイルカに優しいのに、牛や豚に優しくないよね。ほんと。
 
 
2018年8月27日に日本でレビュー済み
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