アサクラオリーブオイルの料理教室
に参加してきました。
子どものアレルギーやアトピー、自分自身の謎の不調(不定愁訴)のため、これまでにも食材の質には気を配ってきたし、オーガニックや有機のものを選ぶことも意識してきました。でも、それを遥かに超える「唯一無二のオリーブオイル」があるということを、このアサクラオリーブオイルで初めて知りました。
料理教室で最も驚いたのは、オリーブオイルの香り。その芳醇さ、奥行きのある風味、そして味わいの深さは、単なる「良いオイル」という言葉では表せません。シングルエステートオイル(単一の農場で栽培・収穫・搾油されたオリーブのみを使用して作られたオリーブオイル)だからこそ生み出される「純粋さ」が、こんなにも違いを生むのかと、心から感動しました。
素材と向き合うこと、それが食の本質
この料理教室で提供されたメニューは、すべて 「オリーブオイル・塩・醤油」 の3つだけで味付けされていました。
それなのに、驚くほど美味しい。
食材本来の味が引き出され、シンプルなのに奥深い味わい。これは、ただ調味料を足すのではなく、「本物の素材と向き合うこと」の大切さを教えてくれる体験でした。
例えば、花の蕾を塩漬けにしたケッパー。今回はじゃがいもと合わせた料理として出されましたが、このシンプルな調理方法はキャベツでも、にんじんでも、カブでも応用できるそうです。ただし、大切なのは「素材を混ぜすぎないこと」。
あれもこれもと組み合わせるのではなく、ひとつの素材とじっくり向き合い、その持ち味を最大限に引き出すこと。シンプルな調理法だからこそ、素材の生命力がそのまま伝わってくるのです。
「出せる体」をつくることと、「何を入れるか」のバランス
私は、これまで 「出せる体」であること を大切にしてきました。
この社会に生きているだけで、私たちは知らず知らずのうちに様々な毒素を取り込んでしまいます。そのため、腸内環境を整えたり、発酵食品を摂ったり、ファスティングをして消化器官を休ませることは、私にとっては当たり前の習慣でした。
でも、それだけではなく 「何を身体に入れるか」 も同じくらい大事だということを再認識しました。
ただ体に良いものを食べるというだけではなく、それが 「どこで、誰が、どのように作ったものなのか」 を意識すること。そして、そこに自分の五感を研ぎ澄ませ、「本物」を見極めていくこと。
「本当に良いものを選ぶ」ということ
「オーガニックだから安心」「有機だから安全」——そんなふうに言われることが多いですが、果たしてそれだけで本当に良いものを選べているのでしょうか?
大切なのは、「オーガニックだから良い」のではなく、それがどのような工程を経て、誰によって、どこで、どんなものを使って作られているのか?」 という視点を持つこと。
✔ その作物は、どんな土壌で育ったのか?
✔ その食品は、どんな人がどんな想いで作ったのか?
✔ 製造・加工の過程で、どんな添加物や保存料が使われているのか?
「オーガニック」というラベルだけでは見えてこない 「背景」 を知ることが、本当に良いものを選ぶための大切なポイントになります。
例えば、輸入オーガニック食品の中には、「オーガニック認証は取得しているものの、大量生産・大量輸送される中で栄養価が落ちてしまっているもの」もあります。一方で、小規模農家が大切に育てた無農薬・無化学肥料の作物には、オーガニック認証こそなくても、生命力が詰まっていることもあります。
つまり、「オーガニックだから良い」と盲目的に信じるのではなく、本物の食を見極める力を持つことが大切 なのです。
それを知るためには、自分自身の五感を使って感じ取ることが何よりも重要。
本物を食べ続け、味わい、体の変化を感じることで、自然と「何が本当に良いものなのか」を見極める感覚が育っていきます。
ラベルや宣伝文句に惑わされるのではなく、「どんな人が、どんな場所で、どのように作っているのか?」 を意識し、選択していく。
そうすることで、本当に価値のあるものが広がり、未来の食がより良いものになっていくのだと感じています。
「本物を選ぶこと」と「今ある食への感謝」 〜すべてはバランス〜
私たちは日々、「何を食べるか」を選択しています。
食材の質や育てられ方を考え、本物を選び、体にとって良いものを取り入れることはとても大切なことです。
しかし、同時に 「目の前にある食べ物に感謝し、喜んでいただくこと」 も、同じくらい大切なことですよね。
✔ オーガニックや無農薬にこだわること
✔ ヴィーガンやベジタリアンの選択をすること
✔ 伝統的な製法や自然な食材を選ぶこと
これらは、どれも 「より良いものを選びたい」 という想いから生まれたものですが、それがいつの間にか 「正解と不正解の境界線」 を生み出してしまうことがあります。
「これは健康に良くないから食べない」
「この食材は〇〇じゃないからダメ」
そうやって線を引きすぎてしまうと、食の本質である「喜び」や「感謝」から遠ざかってしまう こともあるのかもしれません。
目の前にある食事をつくってくれた人、育ててくれた人、その食材が生まれた環境。
それらに心から感謝しながら、どんな食であれ、ありがたくいただくこと。
健康や食のあり方にこだわることも大切だけど、それが義務やルールのようになってしまわないように。
すべては バランスなのです。
本物を選ぶことと、今ある食を楽しみ、感謝すること。
この2つが共にあるとき、食は本当に豊かで幸せなものになる のだと感じます。
「多くの人が本物を選び続けることで
偽物は自然と淘汰されていく」との思いで、できる限り原材料や製造過程などを意識して選んできました。少しずつ、最初はゆっくりかもしれないけれど、良いものは必ず必要な人の元へ届く。そして、それを知った人たちがまた広めていく。そう信じています。
だからこれからも、「本物を知ること」「本物を伝えること」の大切さを、一人でも多くの人に届けていきたいと思いました。
この感動を、日々の暮らしの中で、そして私の発信を通じて、少しずつでも広げていけたらと思います。
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