🌑 新月のエネルギーってどんな感じ?
新月とは、“種まきのとき”。
けれど、その種が根を張り、芽吹いていくのはこれから。
新月当日は、まだ暗くて何も見えないかもしれない。
けれど、内なる願い・衝動・始まりの衝撃が、じわじわと私たちの感覚と日常に染み込んでいく。
だからこそ、新月のあとの3日間こそが大切なんです。
・新月のエネルギーは“3日間”くらい続く
• 新月の瞬間はただの“きっかけ”
• 実際に「内なる意図」が動き出すのは、新月の後〜48時間〜72時間の間
→ 今こそ、「どんな種を蒔いたか?」を再確認し、意識に根付かせる時期なんです。
・どんな意図を持ったか?
・その種をどう育てていくか?
・日々の中でどんな風に感じ、行動していくか?
「ただの星のイベント」として過ぎ去らせるのではなく、
“今、ここ”から意識を動かすヒントとして受け取る。
それが“星暦の便り”が目指していること。
【星暦の便り】
2025年4月28日 おうし座新月|この星の上に、わたしの“居場所”をつくってゆく
4月28日4時32分。
夜明け前の静寂の中で、おうし座の新月を迎えます。
太陽と月がぴたりと重なるのは、おうし座7°。
そこは、地に足をつける“本当の豊かさ”のはじまりの場所。
◆ 西洋占星術からの読み解き
今回の新月は、おうし座7°での太陽と月のコンジャンクション。
この地点は、五感・安心・身体・大地・“所有すること”を司るサインの最初期。
ここにASC(アセンダント)もおうし座0°で重なっていることから、
この新月はまさに「生まれ変わりの根っこ」を象徴しています。
すぐそばには、変容と目覚めの星・天王星(26°)が同じおうし座に控えており、静かに見えて、内側では“既存の価値観を刷新する力”が芽吹いています。
また、金星(おうし座の支配星)は魚座28°、
夢と無意識を司るサインで“感性”が研ぎ澄まされ、
目に見えない“心地よさ”や“共鳴”が豊かさの指針となりそうです。
この新月で問われているのは——
「あなたはどんな感覚を“豊か”と感じますか?」
「どんな“環境”が、あなたの命を育みますか?」
それは他人の答えではなく、
あなた自身の身体と心に刻まれている、本当の感覚です。
◆ 東洋占星術からの読み解き
この新月は、甲辰年・己巳月・乙卯日(こうしん・きし・おつ・ぼう)に起こります。
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甲(木)×辰(土):はじまりの種が、土の中で育ち始める
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己巳(月柱):陰陽が交わる境界。体内の「熱」や「気」のめぐりが活発に
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乙卯(日柱):繊細な芽吹き、風に揺れる若葉のような柔らかな強さ
清明を過ぎ、穀雨〜立夏へと向かう変わり目にある今は、
地面の中ではエネルギーが満ち、表面にはまだ「静けさ」が残るとき。
この新月は、“静かな爆発力”のようなものを秘めています。
まだ外側には現れていないけれど、
あなたの中ではもう、あたらしい命の流れが始まっているのです。
◆ 星からの問いかけ
「わたしがほんとうに“育てたい”ものは、なんだろう?」
「どんな環境で、どんなペースで、どんなふうに生きていきたい?」
この新月は、未来に向けて“しっかりと根を張る”ための準備期間。
他人のスピードや音に惑わされず、
あなた自身の“心地よい音”に耳を澄ましてください。
それが、これから訪れる「自分軸で生きる豊かさ」の扉になります。
🌑新月のエネルギーは、この数日間、あなたの中で“土壌を整えるように”広がり続けます。
どうか焦らず、でも丁寧に、
“わたしの感覚が喜ぶ暮らし”に想いを馳せてみてくださいね。
◆ 陰陽バランスを整える、新月の過ごし方
〜おうし座新月 × 清明の終わりから立夏へ〜
この新月の頃は、ちょうど「清明」から「立夏」へと移ろう季節。
陰から陽へと向かう“節目”のときです。
陽が強くなり始めるこの時期は、外へ外へと意識が向きやすくなる一方で、
まだ完全には整っていない“内なる静けさ”を忘れてしまいやすいタイミングでもあります。
だからこそ、新月の今は、「内なる陰」を育む時間としてとても大切なのです。
◆ 陰陽バランスの整え方|この時期のヒント
【陰を整える:感覚を休ませる】
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スマホや照明の光から少し離れる
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静かな音楽や自然音で「耳」を休める
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アロマや自然の香りを感じる時間をもつ
五感を外から“閉じる”ことで、内側の感覚が研ぎ澄まされます。
【陽を整える:やさしく身体を目覚めさせる】
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朝の散歩で太陽の光を浴びる
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軽いストレッチや“呼吸の通り道”を広げる動き
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季節の野菜をシンプルな調理法でいただく
身体が気持ちよく目覚めることは、外に出る準備でもあり、心の土壌を耕すことでもあります。
【陰と陽を結ぶ:土を感じる暮らし】
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素足で大地に立つ
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土や植物、木のぬくもりに触れる
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「育てる」行為(料理・植物・発酵など)を日常に
おうし座は「地」とつながる星座。土に触れることは、陰陽の橋渡しになります。
◆ 豊かさを整える3つの問い
おうし座は、「豊かさ」を司る星座でもあります。
でもその“豊かさ”は、モノやお金だけではなく、感覚と安心の中にあるもの。
この新月の問いかけとして、次の3つを静かに見つめてみてください:
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何をしているとき、自分が“満たされている”と感じる?
→ 時間を忘れる瞬間、身体がゆるむ感覚 -
どんな人・空間・音・香りに包まれていたい?
→ 豊かさは、環境との共鳴から始まる -
どこに“根”を下ろしたいと感じている?
→ 暮らし、つながり、ライフスタイルの選び方
“わたしにとっての豊かさ”は、他人と比べるものではなく、
いま、目の前にある小さな満足を丁寧に味わうところから生まれます。
◆ さいごに|「何もない」から、すべてが始まる
新月は、“闇”に見えるとき。
けれどその暗闇は、命が育つ“やさしい土の中”。
そこに根を下ろし、目に見えない感覚を信じて過ごすことで、
次の満月には、あなたの中で芽吹いた“ほんとうの豊かさ”が、
そっと輪郭を帯びてくるでしょう。
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