自然と共生する暮らし方

千葉県いすみ市の『光風林』

つながったご縁で、先日、千葉県いすみ市にある光風林さんの自然素材の家を見学させていただきました。その住まいは、現代の利便性よりも、自然の力を借り受け、人間が自然に調和する暮らし方に重きをおいていました。自然素材を活かした家づくりについて学び、その大切さを改めて体感させていただきました。手作りのかまどやロシアの蓄熱ストーブ「ペチカ」、五右衛門風呂、檜風呂など、季節ごとの太陽光を活用する設計が施されていました。地域の自然素材を用いた建築は、自然との共生を感じさせ、リコネクトビレッジのビジョンにも取り入れたいと強く感じました。

 

家の中心には

手作りの釜戸やロシアの蓄熱ストーブであるペチカが据えられ、五右衛門風呂や檜風呂も手作りで設えられていました。特に印象的だったのは、季節ごとの太陽の光を最大限に活用できるよう設計された窓の配置です。家づくりには、その地域に適した自然素材を使用することの重要性が強調されており、草屋根の上にはドラム缶が設置され、そこに溜まった雨水は太陽光で温められ、手作りの濾過システムを通じて家の中で大切に活用されていました。昨晩使用されたという五右衛門風呂のお湯は、翌日の昼頃まで温かさを保っていたのも驚きでした。

 

建具には

自然の形そのままの枝木が使われ、壁や部屋と部屋の間仕切りも漆喰によって自然な曲線が描かれていました。木の床下には土があり、これにより底冷えを防いでいるとのことです。特にペチカの存在は際立っており、その優しく柔らかな暖かさで部屋全体を快適な温度に保っていました。薪は太めのものを4本ほどで1日分が足りるそうで、断熱レンガで組み立てられたペチカは、外側を漆喰で固めることで傷防止の工夫もされています。薪を燃やす際には、一気に高温にせず、吸気口を閉じてじんわりと燃やすことでペチカを長持ちさせるとのことでした。そのため、1日の薪使用量は太い薪4本程度で済むそうです。ペチカ本体も煙突部分も、触れても火傷しない温度で、遠赤外線効果によって部屋全体を暖めていました。







このような住まいは、豊かな自然と共生し、人間が中心ではなく「ネイチャーセンター」の暮らしを実現しています。短い滞在時間でしたが、その心地よさを十分に感じることができました。

 

パーマカルチャーの理念

この体験を通じて、パーマカルチャーの理念が深く理解できました。パーマカルチャーとは、自然環境と人間が共存し、互いの持続可能性を高めるための生活デザインのことです。  光風林さんの家は、まさにその実践例であり、自然の恵みを最大限に活かす工夫が随所に見られました。

リコネクトビレッジのビジョンにおいても、このような自然と調和した暮らしを取り入れていきたいと強く感じました。具体的には、地域の自然素材を活用した家づくりや、エネルギーの自給自足、自然のリズムに合わせた生活スタイルの導入などが考えられます。これにより、人と自然が共生し、持続可能なコミュニティを築くことができると確信しています。

光風林さんの家で体験した「ネイチャーセンター」の暮らしは、現代社会が忘れかけている自然とのつながりを思い出させてくれました。このような暮らしを実現することで、心身ともに豊かな生活を送ることができると感じました。リコネクトビレッジでも、この理念を取り入れ、多くの人々と共有していきたいと思います。

 

 

 

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