Vol.4 青天霹靂

ある日、晴人は珍しく、気分転換を兼ねて散歩をしていた。夏の暑さが極度なまでに苦手な晴人は、秋も深まり、濃淡の色合い豊かな木々に、時折冬の訪れを予告するような冷たい風が心地よかった。静かで穏やかな風景を当てもなく楽しんでいると、晴人は幼い頃によく遊びに来ていた公園に辿り着いた。いくつかの遊具は撤去されていても木々や雰囲気のほとんどが昔のままの佇まいに、懐かしさが込み上げてきた。頭の中に友達との思い出を探っていると、あれ?前にもこんなことがあったような・・・・これはデジャビュ?などと物思いにふけっていると公園の奥の方の、木々が森のように生い茂っている辺りに、微妙に異様な鮮やかさを感じた。

「何だろう?」

晴人は心惹かれるままに、その木々の合間に近づいていった。

グニャリ。

目の前が歪んだような、何か別世界に迷い込んだような、不思議な感覚の中、晴人の頭の中にいつか凛子が話していたことが突然想起された。

「慈愛と愛情は違う。俗物的なつながりへの行き過ぎた依存は一種の中毒のようなもの。子どもや友人、恋人、家族、ペットなど自分にとって大切だと認識している存在が身近にいなければ幸せを感じられないというのは、自己中心的な執着であり、それらの存在の自由を侵害していると言える。すべては自由であり、誰かや何かが側にないと不安で、一人でいる時には幸せを感じられないというのも、一人でいる時でも幸せを感じ、他者の自由と幸福を喜ぶのも、すべてはその人の自由な選択によるものなの。肉体と感情、そして自由意志が齎された魂は、さまざまなことを経験し、選択し、記憶しながら生涯を繰り返して成長してきた。そして地球は今、大きく変容しようとしている。どちらを選ぼうと自由だけど、たぶん晴人は知らなければいけない。もっと大きな、宇宙全てのつながりを・・・・」

あれ?これって、他の誰かにも同じような話しを聞いたことがあったような・・・・

次の瞬間、いくつかの聞き覚えのない声が晴人の頭の中にこだました。

「そんなに我々が邪魔なら、どうしてそのテクノロジーとやらで一思いに消し去ってしまわないんだ?彼らにとってみればその方が簡単に済むだろうに?我々を甚振って楽しんでいるのかい?悪趣味にも程があるね。」

「それとも、自分たちの権力を誇示したいのかな?自分たちの圧倒的な強さをひけらかして我々を完膚なきまでに叩きのめしたいのかね?」

そこから導き出される答えは・・・?
彼らの目的には2つの可能性がある・・・・

・・・・残念ながら手遅れです。
・・・・大多数を救い出すことはもはや不可能です。
 
そして次の瞬間、突如目の眩むようなまばゆい光明に包み込まれ、晴人は思わず目を瞑った。

少し間を置いて目の奥で明るさへの順応を感じると、晴人は恐る恐るゆっくりと目を開けてみた。

そこは晴人が見たこともないような場所だった。いや、・・・・見たことある。来たことがある?・・・・そこは自然が最も純粋と感じられる状態で栄えていた。川は澄んだ水で輝き、色とりどりの花が至る所に咲き誇っていた。自然の美しさを讃えた広大な大地、豊かな草花は風にそよぎ、木々の葉は心地よくざわめき、鳥はその囀りでこののどかな田園風景に調和するようなメロディーを奏でていた。空は青よりも青く、草木は緑よりも緑色を成し、何もかもが鮮明な光景に晴人は目を奪われた。その中心には大らかに枝を広げ、葉を茂らせたとても美しい木が鎮座していた。その威風堂々とした装いは、強い癒しと優しさを放っているように感じられて一際目を引いた。うっすらと漂う焼きたてのパンのような芳しい香り。まとわりつくようなプレッシャーなど全く無縁。心も体も伸びやかで、全てが喜びに満ちているような軽やかさだった。晴人は無意識のうちに、周りを漂う美味しい空気を深く吸い込み、身体中に染み渡らせていた。

初めて訪れたであろうこの地が、ずっと昔から知っていたような懐かしさと共に、とても快く感じられた。

何ともなしにふと、ずっと遠くの方のこの空間の果てを見遣ると、そこには高く聳え立つビル群が立ち並び、どす黒い雲に覆われ、何もかもが汚染されたようなグレーのコントラストに、すべてがまるで色褪せたような色合いで、こことはまるで対照的だった。突如視界がそこに暮らす人々を拡大して捉えた。人々は街の賑やかな華やかさに似つかわない、暗く澱んだ目をして、無表情のままただ彷徨っているかのように歩き続けていた。

「ようこそ、晴人!ここはボーダレス・トライブ。私たちはあなたの訪れを待っていました。」

え?誰?というか、ここはどこ?あの世?

目の前には、静けさと内に秘めた力強いオーラを兼ね備えた女性が佇んでいた。月光のような色のたおやかな髪が背中を流れ、太古の森を思わせる深い色合いの、まるですべてを見通しているような瞳、優しく心の奥底に響き渡るような声、それでいて幼さも感じられるような人懐っこい笑みは、晴人に親しみを感じさせた。

「ここはこの世でもあの世でもありません。私はサライ・トト。あなたたちの友であり、ガイドです。あなたは受け継がれた守護と目覚めへの強い意図によってここに導かれました。ここは鼓動と鼓動、思考と思考の合間の静かな瞬間に存在する世界。それぞれが生まれ持った才能を開花させ、誰もが唯一無二の不可欠な存在であること、生まれてきた意義や悦び、居場所を思い出し、そのことをより多くの人々に伝え広める仲間たちの集う場所。たくさんの仲間があなたを待っていました。そして、今も大勢の導きを待つ者たちがいるのです。」

「?!」

晴人は何とか混乱を収めながら訊ねた。

「えーっと、僕、死んだの?」

サライは感慨深げな眼差しを向けながら答えた。

「それも含めて、これからあなた自身が選択していくのよ。」

「・・・・」

「焦る必要はありません。この光の叡智が溢れる世界では、まるで靄のような忘却のベールによって曖昧になった魂の経験や記憶を、きっと徐々に取り戻していくでしょう。今はただ、この心地よさに心を開放して、身を任せてみて、ね。」

サライの言葉には人の心を穏やかに落ち着かせる不思議な力があった。サライの傍らに立っているサライの瞳のように太古の森を思わせる大木も、人の魂に深淵に働きかけるような強大な癒しの力を放っていた。このトライブのすべてが、生命の力強さを感じられる何とも居心地の良いところだった。

「ここは君の世界で言うところの学校のようなものだ。」

野良仕事を終えてきた様子だが、それとはそぐわないスマートで泰然自若とした青年に突然声をかけられて、晴人は驚いた。そして、学校と聞いて晴人の表情が一瞬強張った。

「すまない、驚かせるつもりはなかったんだが・・・・」

というと、軽やかなサイドパートマッシュのナチュラルな黒髪に黄白色の肌、濃褐色に深い緑色や藍色を感じる切れ長の瞳をしたその青年は、落ち着きを誘う穏やかな声で国主琉雅と名乗った。

「まあ、学校と言っても、無意味で歪んだ内容を一方的に教えて時間を潰すようなところじゃないよ。もっと自由で有意義で、奥の深いことを君の意思で自由に学ぶんだ。」

「君はいつからか深い眠りに落ちることなく、覚醒し続けていた。そのため、何も気付かず、ただ日々しがらみに囚われて自分で感じ取ることも考えることもしないで流されている子どもたちとの間の認知的不協和の中でずっともがき苦しんでいて、心が折れてしまったんだ。」

「つまり、ここは最弱メンタルを叩き直すところってことですか?」

「ハッハッハ。それって皮肉か冗談のつもりかい?君が最弱メンタルだって?」

「・・・・」

「すまない。本気だったとは・・・」

「まったく逆だよ。君は最強とまでは言わなくても、とても強い精神性を持っている。ただ、その類稀な受容性のためにバランスを取るのが難しかった。ここは、その偏りを整えるために魂の記憶を呼び起こし、必要な智慧を身につけるところなんだよ。これは残念ながら、君の世界ではまだまだ身につきそうにないし、君はもともと学ぶということに無頓着だ。まあ、それは君の生まれ持った資質と境遇において当然と言えば当然だったんだよ。」

晴人は琉雅の言うことがイマイチよく分からず、困惑の表情を浮かべた。

「学ぶと言っても、君の世界とはまったく違うし、おそらくここでの学びを君は気に入るはずだよ。」

「ただし、ここはまだ不完全、というよりみんなで感じ、考えながら創り上げていくところなんだ。それに不安定で時折歪みが生じることもある。特に現在はあらゆるところに歪み、というより卵から雛が孵る時のように虚構がひび割れていて、それでも何とか虚構を取り繕って維持しようとする存在の最後の悪あがきが起きているというところかな。でも、まあ、僕たちがすることに変わりはない。まずは一人一人が唯一無二の不可欠な存在だということを心に刻んで楽しもう。ワッハッハッハッ。」

超絶陽キャ。嫌いじゃないけど、晴人にとっては時と場合によって距離を取りたくなるタイプだ。

「そんな要領を得ない説明じゃ雲を摑むようなもので不安を煽るだけじゃありませんか?」

どこからともなく、長身スマートな青年が現れた。端正で整った顔立ちは、美しい銀髪にシルバーのようにも水色のようにも見える澄んだ瞳が際立っていた。内面から滲み出る平穏さと落ち着きを伴った柔らかい雰囲気に、不思議とどことなく強い鋭さが感じられた。

「あれ?えーっと・・・・?」

晴人はしばらく虚空を思案して、以前公園で出会い、晴人に不思議な石を手渡した謎の青年を思い出した。

「またお会いしましたね。私はウ・キョウジ・レミュ。プレアデス星人です。」

「・・・・」

えっ?は?宇宙人?

「おっと。そうじゃなくて、小林右京だろ?」

琉雅が咄嗟に口を挟んだ。

「ああ、そうでした。どうぞ右京と呼んでください。」

晴人は右京の穏やかで心地良い声にも聞き覚えがあった。以前公園で出会った後、いやもっと前から?そうだ、現実夢幻の世界の声の主だ。それに、このトライブも・・・・このトライブも晴人の現実夢幻の中に何度も現れた世界だった。まあ、ちょっと不思議だけど、そっち系の人なのかな?というか、これもいつもの現実夢幻なのか?

「あなたはすでにいろいろなことを知っています。必要な時に思い出せるように封印されているだけで、しばらくすると鮮明に蘇ってくるはずです。あなたのお母さんや、私の・・・・」

「母は、少し前に何もかも捨てて出ていきました。」

と、間髪入れずに、そしてこれ以上の深入りを拒むように、晴人が口を挟んだ。
右京はほんの一瞬、わずかに憐れみの表情を浮かべたが、すぐに柔らかな眼差しで、

「・・・・。そうですか・・・・。まあ、少しずつ慣れていけば良いでしょう。続きはまた改めて話しましょう。今日のところはゆっくり休んでください。食事や衣類や寝床は心配しなくても大丈夫ですからね。」

「コハク、晴人を宿舎に案内してやって。」

そう言うと、琉雅と右京は足早に去っていった。

コハクと呼ばれたのは・・・

辺りを見回し、思わず二度見してしまった。
柔らかそうなふわっふわの、やや茶色がかった黒髪、薄いグレーの人懐っこそうな大きな瞳、グレーのシャツをワンピースのように羽織った、猫・・・・じゃなくて子ども・・・?

背丈は晴人の膝より少し上ぐらいまでしかない。にも拘わらず、動きはとても俊敏だ。

「こっちだよ、晴人。」

そういうとコハクは晴人の手を取って歩き始めた。
温かくて少し湿った、柔らかくて小さなコハクの手に、晴人は初めて会ったとは思えないような親しみ深さを感じていた。

「諦めないでね。君はもう少し他人を信じて、期待して頼っていいんだよ。」

コハクは進む方向に顔を向けたまま、懐かしさを感じる声で静かに囁いた。

スッキリと晴れ渡る青空の下に、どこまでも広がる肥沃な大地は、色鮮やかな緑色や黄金色、赤茶色のパッチワーク模様のようだ。少し遠くを見遣れば、深い緑色をした木立が生い茂る森や、薄い緑の葉の間に赤や黄色の実をたくさん成した樹木も立ち並んでいた。
清々しい空気。すべてが信じられないぐらい快く感じられた。

「着いたよ!」

晴人は驚いた。あんまり驚いて言葉が出てこないまま、三分ほど目の前に広がる風景を見渡していた。

「ホビットの家じゃないか!」

晴人はとても感激していた。目の前には何故か不思議な魅力を感じた大好きな映画『ホビット』の、憧れの世界観そのままの情景が広がっていた。草木が生い茂り、花々が咲き誇る前庭に、緑やオレンジ、黄色に茶色など、色とりどりの丸い扉が特徴的だ。扉の中には、傾斜地を利用し、丘の中腹をくり抜いた程よい広さの快適な空間が広がっていた。一人一人の部屋は八畳程度で、寝心地の良さそうなベッドと机と椅子が置かれていた。

コハクは晴人の部屋を経由して家の中を一通り案内して回った。天然温泉が湧き出る湯場、トイレは中廊下を介していくつかの部屋と共用になっている。地熱を利用したサウナや瞑想ルーム、大きな木の中をくり抜いたトランポリンルーム、図書室などもあった。

みんなが育てた作物や収穫物を持ち寄って料理をしたり食事を楽しむ広々としたコミュニティ・ダイニングは、ファーム・トゥ・テーブル(農家から食卓へ)の哲学が取り入れられていた。

「これまでの君の世界とはいろいろ勝手が違うけど、でも君に取っては快適に違いない。夕食は二時間後ぐらいだよ。それまで部屋でゆっくり休むといいよ。」

言い終わるか終わらないかのうちに、コハクはいなくなった。まるでスーッと、姿を消すように。ベッドに腰を下ろして、外の美しい景色を丸く切り取ったかのような窓を眺めながら、言い表しようのないほどの安心感と幸福感で晴人の胸はいっぱいだった。そして、いつの間にか眠りこけていた。

「・・・きて下さい。」

「・・ぇ、起きてください。」

「おい、起きろ、この寝坊助野郎!」

時間はそれほど経っていないと思ったけれど、外はだいぶ薄暗くなっていた。びっくりするぐらい深く眠っていたみたいだ。これが熟睡というものなんだろうな、などとぼんやり呆けていて、晴人は部屋にいる人たちに気付くのが遅れた。

あれ?えーっと、ここって・・・僕の部屋だよね?

「・・・・どちら様?」

「私はナユタ・オゼロフ。んで、こっちは・・・」

「僕はマナスと言います。」

ナユタは深みのある茶色の、少しだけクセのある柔らかそうな髪の毛は背中の半分ぐらいの長さで、肌は健康的に艶めき、くっきり二重に水色の瞳。鼻筋のスッと整った、これまで見たことのないような美少女・・・でも、顔に似合わず言葉はやんちゃな男の子のようだ。

マナスは、赤味がかった茶色の短髪に、透き通るような色白の肌、大きくて善良そうな瞳は灰色に少し青みを足したような色をしている。口ぶりも身振りも丁寧で、表情にも全身にも謙虚さと賢さが滲み出ている。

ナユタとマナス?ナユタとマナスだ!晴人は何とも言えない親しみと懐かしさを感じていた。草原に寝転び、微笑み合い、語り合い、心を分かち合った友・・・・

それにしても、ここでは外国人のような見た目の人でも日本語がとても流暢だ。
三人とも背格好もそれほど違わず、みんなどちらかと言えば痩せ型だった。

「随分と深く眠っていたんだね。そろそろ夕食の時間だけど、
その前にトイレを済ませておくかい?」

と、マナスが気遣ってくれた。
二人ともここには一週間ほど前にやってきたとのことだった。

「ここのトイレは水土浄化装置との一体型で、排泄物は適切な構造で堆肥化されているんだ。人々の食事も自然なもので賄われていて、無駄のない循環システムが確立されているんだよ。」

二人はこの世界に先に訪れた先輩として、晴人にいろいろなことを教えた。このトライブでは誰もが資源の有限性を認識しており、自然に逆らうのではなく自然と調和しながらそれぞれに心地良い居住環境を作り出すために、パーマカルチャーシステムが採用されており、持続可能で自然と調和の取れたパーマカルチャーシステムによってエネルギーが賄われているという。それから、コハクのような存在は、地球上で常識を超えた夢を見る勇気のある人や一定のレベルに達した人々をこの世界に導く役目を担っており、他にもヒスイ、シトリン、ラリマーなどがいてウィーバーと呼ばれている。いずれも幼い子どものような身なりで何処となく猫を感じさせる容姿をしているのだそうだ。

この世界の食事はそれほどバラエティに富むものではなかった。
朝食や夕食は新鮮な野菜や果物をそのまま、またはジュースにしたものだった。
昼食はみんなが持ち寄った作物や収穫物を料理して、五穀米または全粒粉を石臼で挽いた粉で作ったパンや麺などと一緒に食べた。

食事は健康のために、多くとも腹八分目までとなるように、とのことだった。
また、体の働きのために一日を通して水を1.5リットル以上飲むことが推奨されていた。
この世界では、高く連なる山々に降った雨や雪解け水が何十年もかけて地層に濾過されたとても冷たくて透明度が高い水が安全に浄水されていた。ミネラルやケイ酸、二酸化炭素などを適量含んだとても美味しい水であった。

「あとは・・・瞑想は呼吸に集中して。本当は時間とか数に気を取られてしまうから良くないんだけどね。目安好きな人のために言うと、八秒かけて息を吐ききり、四秒かけて吸う。体の穴という穴を塞ぐようなイメージで四秒息を止め、また、八秒かけて息を吐き切る。これを心身の平穏が感じられるまで繰り返すんだ。静かに、ただ呼吸に集中して、自分のちょうど良いタイミングで体の中の氣を入れ替えるような感覚で繰り返すんだよ。しっかり吐き切って新たな氣を吸い込むんだ。」

瞑想ももちろん義務ではないけれど、みんなそれぞれの必要なタイミングで、一日に何度か、また、多くの人は特に就寝間際に行っているのだと、マナスが教えてくれた。

晴人は、この世界のこうした習慣が凛子の教えとほとんど同じだったことに驚愕した。
凛子は、少し前に家を出てしまった。
晴人は自分のせいにちがいないと、自分を責めてばかりいた。

しかし、この世界のすべてを包み込むような豊かな自然の大らかさの中で、靄がかかってぼやけていた記憶が蘇り、不思議だと感じていたさまざまな事象への危惧はいつしか薄れ、晴人は次第に自己肯定感や、自分では認識していなかった強い精神性を取り戻したのだった。

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