アクティベーション・つながり

Reconnect.

Vol.13 魑魅魍魎

晴人とマナスとナユタと望芽の四人は、ちょうどこの世界の果ての、灰色の世界との境界に来ていた。自分たちの心を込めて育てた野菜や作物が何か誰かの気付きや目覚めにつながらないだろうか?と考えついて少し前から行商を始めたのだった。トライブの心地よい...
Reconnect.

Vol.12 良知良能

世の中には本当に毎日毎日、心がどっしりと重たくなるような暗い、悲しい事件や事故が起きている。被害者や加害者、原因不明、因果関係不明、本当だか嘘だか分からないけどどれもこれも、あらゆるしがらみや利権を追い求めるつながりの上で起きている。人間は...
Reconnect.

Vol.11 知足按分

お金を追い求めることが必ずしも悪いのではない。「つまり、人類や国が発展するためにはたくさんの人間が必要で、人類といっても自分の主義主張を持たず都合良く隷属する存在が必要で、支配者に異を唱えたり好まない行動を取る人は排除しようとしているってこ...
Reconnect.

Vol10. 枯樹生華

感情と思考がどんどん深く潜っていき、裏表のさまざまなつながりが明確に感じられたような気もしたけど、核心を掴んだかと思えば、それはすぐに指の間をすり抜けていくようなもどかしさを感じながら、晴人は無空間から目を覚ました。ベッドの足元には猫の姿を...
Reconnect.

Vol.9 依用相承

僕たちは相変わらず無空間を彷徨っていた。そして、コハクは神話や伝承のことについて語り始めた。「口伝や書物によって、多くの神話や伝承が受け継がれている。神話や伝承は実際に起きた出来事を後世に伝えるために加工されたものという見方もあるけれど、想...
アクティベーション・つながり

Vol.8 脚下照顧

僕たちは孤独だ。本当はとても孤独な存在なんだ。精神的な魂と物質的な肉体は別物で、今の地球に降り立つためには目に見える必要があるから融合体として存在しているに過ぎない。僕たちはそこに宿る感情と感情から導かれる思考や行動によって、宇宙の真理に気...
Reconnect.

Vol.7 実事求是

トライブでの生活、右京や琉雅の語りや、ナユタやマナスとの対話の中で、晴人は少しずつ凛子の話しを鮮明に思い出していた。晴人が六年生になって少し経った頃から、凛子は時折、まるで別人のように話すようになった。話す内容も、話し方も、雰囲気も、まるで...
Reconnect.

Vol.6 起源転生

初めはとても驚いた。そして思い出した。現実夢幻の世界と同じようにそれぞれにとって必要な内容が、テレパシーのようなもので直接頭の中に送られてくるのだ。それはこれまでの学校の勉強のように教師の言うままにただノートに書き取ったり暗記するようなもの...
Reconnect.

Vol.5 晴耕雨読

この世界の暮らしは、これまでの暮らしや常識とはまったくかけ離れたものだった。まず、朝は日の出とともに目を覚ますと、朝日を浴びながら外の水場で顔を洗い、冷たい水を飲んで寝ている間に体の中に滞ったいろいろなものを押し流す。ゆっくりと深く呼吸を整...
Reconnect.

Vol.4 青天霹靂

ある日、晴人は珍しく、気分転換を兼ねて散歩をしていた。夏の暑さが極度なまでに苦手な晴人は、秋も深まり、濃淡の色合い豊かな木々に、時折冬の訪れを予告するような冷たい風が心地よかった。静かで穏やかな風景を当てもなく楽しんでいると、晴人は幼い頃に...
スポンサーリンク